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FIREに関して

世界的な株高が反転したので一時の過熱は幾分おさまったようにも思える、FIREムーブメント (Financial Independence, Retire Early movement)。

FIREを達成するための方法は、収入増や支出減を模索しながら、意図的に貯蓄率を最大化することである。その目的は、(FIRE達成後の)生涯の支出を賄うのに十分な不労所得を得ることだ。 FIREムーブメントの支持者は、(退職後の資産の取り崩しに関して)4%ルールを提案しており、推定年間生活費の少なくとも25倍の貯蓄目標を設定している。

https://ja.wikipedia.org/ より

完全リタイアは実際問題難しいとしても不労所得という言葉の響きはとても良い。過去のお金の話に関連させつつ少し書いてみる。

4%ルール

複利の話で最初に4%を例示したのは、やはりFIREネタが頭にあったからだと思う。

一方で、インフレリスクへの備えとして株を持っていてもマイルドなインフレすら起こらず20年以上が流れた国で、直近10年よりも前の値動きを見ていると株の所有に人生を賭けるのは怖いという気持ちにもなる。

日経平均 30年
TOPIX 30年

FIREムーブメントの方では主に米国株への投資なので今後も成長を続けると思えるし、デフレが続いた日本でも原価高からインフレになってきているので、日本の未来を悲観する人ほどFIREムーブメントの考え方は参考になるかも知れない。

FIRE体験談を眺めていて気になる点としては、株式比率を全力で高めようとする人が多いように見えるところ。特にここ数年の資金流入とブームとで楽しくとにかく株式を積み増している人が多いかなと。株式以外とのバランスを調整することで値動きをうまく利用するのは4%ルールの前提にも (Wiki内の記載は「株式と債券を75:25にして資産運用」) ある。

発想としての面白さ

完全リタイアは実際問題難しいとしても不労所得という言葉の響きはとても良い (2回目)。日本はまだ当面利率が上がらない方向のなか1%や2%レベルの配当を貰えるというのは結構大きい、不労所得万歳。たとえ少額でもほったらかしていて自動的に貰えるって素晴らしい。

逆に、仮に1000万の株で2%の税引き後配当があるとすれば20万。税引き後20万の稼ぎが資産1000万円に相当すると考えると勤労収入ってすごい。手取り収入が400万もあったら資産2億円に相当することになる、この逆算を初めて見たときにはそれまで無かった発想だと思った。前述の通り米国株など長期目線では資産そのものの成長が期待出来る…とはいえ。短期的には改めて、勤労は偉大。


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