42.見えない神を感じる方法②〜ヨシヤ王の話(神は人を通して現れる)〜
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今は「見えない神を感じる方法」というテーマで、
肉の目では直接見ることができない神様をどのように実感し、信じることができるのかについての記事を書いています。
前回の記事では、「神は人を通して現れる」という内容で記事を書き、
見えない霊の存在である神は見える肉体を通して現れるということを話し、この法則を知らなければ神様の存在に気付くことも実感することもできない
という話をしました。
今日は旧約聖書に出てくるとても有名な王様「ヨシヤ王」の話をしながら、「神は人を通して現れる」という内容を深掘りしていきます。
<時代的背景>
ヨシヤ王の時代は、今から約2600年以上前、現在のイスラエル地方に位置していた南ユダ王国が舞台です。
イスラエルという国は紀元前930年頃に北イスラエルと南ユダという二つの国に分かれるようになり、国が不安定な状況でした。
そしてヨシヤが南ユダの王になった紀元前640年頃は、南ユダ王国は北イスラエル王国とともに、周囲の強大な帝国―アッスリヤ、バビロン、エジプト―に囲まれ、常に侵略の脅威にさらされていました。
北イスラエル王国は紀元前722年にアッスリヤによって滅ぼされた後、南ユダ王国のみが神様への信仰を守り続けていました。
<ヨシヤ王の業績>
国が不安定な中、ヨシヤ王はなんと8歳という若さで王に即位し、神様への忠誠と義に満ちた統治を行いました。
彼の統治の下で、
①神様が忌み嫌う行いを改め、
②神様の体でもありとても重要な意味を持つ聖殿を再建し、神様から心が離れていた民たちに改めて律法の教えを広め、
③過越しの祭を復活させ盛大に感謝の儀式を執り行いました。
過越しの祭とは神様がユダヤ民族をエジプトでの奴隷生活から救い出してくださったことを記念し神様に感謝を捧げる祭です。
これらの業績は、神様から見たときに非常に大きなものでした。
聖書でも「ヨシヤのような王は後にも先にもなかった」と記録されているほどです。
兎に角、ものすごく優秀な王様だったということです。
<ヨシヤ王の懸念>
当時の南ユダをとりまく国際情勢をみると、
左側にはアッスリヤ、カルケミシ、右側にはバビロン、下にはエジプトという強大国に囲まれていて、常に侵略の脅威にさらされていました。
そのためヨシヤ王はいつも国防の問題を祈らずにはいられない状況でした。
<ヨシヤ王の祈りと神様の答え>
国防の問題のために切実に祈っていたヨシヤ王でしたが、神様はヨシヤの祈りを聞かれ、エジプトのネコ王を遣わしカルケミシを撃たせようとします。
当時の状況はカルケミシがユダを撃ち勢力を伸ばせばエジプトにも大きな脅威となるので、エジプトの王もカルケミシがいつも目の上のたんこぶのような存在だったのです。
そのような状況の中で、軍事的に強いわけではなかった南ユダを魔法のように強くして助けるのではなく、軍事的な強国であるエジプトを通してヨシヤ王の祈りに応えられたのでした。
<ヨシヤ王の失敗>
ここで問題は、カルケミシを攻めに行く途中、エジプト軍はイスラエルの領土であるメギドを通るしかない状況でした。
エジプトのネコ王は使者をつかわして「南ユダと戦うつもりはない。神様の啓示を受けてカルケミシを攻めに行くところだから、道を開けて、エジプトの軍隊を防ぎ神様の御心に逆らうな」と伝えました。
この言葉を聞いたヨシヤ王は神様のメッセージを受け取ることができず、迎撃をすることを決断し、その結果、流れ矢にあたってあっけなく死んでしまいました。
「後にも先にもないほど素晴らしい王様」だったヨシヤ王が、このような悲しい死を迎えるようになったのは聖書の中でも不可思議な出来事とされている話です。
<失敗の原因と教訓>
ヨシヤ王は
「神様が自分の祈りにどのように答えてくれるのか」
「神様が助けてくれる時にどのように助けてくださるのか」
その方法を知らなかったから、神様からのメッセージを受け取ることができず、結果死ぬまでしてしまいました。
このヨシヤ王の話から得られる教訓は私たちにとっても非常に大切です。
・神様は人を通して現れ助けてくださる
・時には敵対する人を通して助けてくださることもある
ということを知っているかどうかで、神様のことを正しく信じることができるのか、神様の働きを誤解してしまうかが左右します。
<まとめ>
今日はヨシヤ王の話を通して学べる教訓について話しました。
皆さんが生活する中でも、自分が気付かないうちに神様が助けてくださっていることがあるかもしれません。
その時にヨシヤ王のように誤解することなく、神様が助けてくださっていることに気付きながら、見えない神様の存在を感じてみて頂けたらと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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