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今までの参加レコーディングを振り返る vol.7 渡辺香津美 Jazz Impression

今までの参加レコーディングを振り返る vol.7(年代など順不同です)渡辺香津美 Jazz Impression

さて、御大、渡辺香津美さん登場です。このアルバムでジャズ回帰プロジェクトは誕生したと行っても良いでしょう。

香津美さんとの出会いは2004年に帰国してから。最初の共演は僕がアキコ・グレースさんというピアニストのサポートでライブをやった時のゲストだったように思います。もちろんこちらは一方的に存じ上げていて、高校生の頃、TVのCMに出ていらして憧れの人でした。いや、その前にYMOの世界ツアーに参加されている時の中継に、とんでもないギターを弾く人がいるな、と驚いたのが最初かもしれません。

高校生の頃に初めてフュージョンという音楽に出会ったのも、テレビのCMに香津美さんが出ていて、すごくカッコよくて「何だ!この音楽は!」と思ったのがきっかけだったのです。
何と、ずっと間奏の音楽がある!いつまで経っても歌が始まらない、でもカッコいい!そんな印象が最初です。ちなみにフュージョンという言葉が出始めで、まだクロスオーバーと呼んでいた頃です。


高校生の頃に活動していたバンドの一つにドラマーの則竹裕之くんといっしょにやっているバンドがありました。同い年には見えませんが同い年なんですよ。ちなみにこの時のバンドでキーボードを担当していたのがScoop On Somebodyのコウイチロウさんです。出会いというものは不思議なものです。
そんな関係でよく則竹君の家に遊びに行って二人でレコードを聴くのが楽しみでした。
ある日、どちらが最初か忘れましたが、香津美さんのアルバム「トチカ」を聞くことに。二人とも大興奮。早速「ユニコーン」をバンドでやろうという話に。けれど、残念ながら高校生にはちと難しすぎて断念。

時は流れて、僕はジャズの道でニューヨークへ、則竹君はフュージョンのスター街道へ。その間、時折連絡を取ったり、ニューヨークでピザを食べに行ったり。

2004年に僕が帰国した時も、セッションに呼んでくれたりと旧交を温める感じで僕の帰国生活も楽しいものになっていきました。

そんな時に香津美さんからジャズ回帰プロジェクトのお誘いを受けました。
最初はデュエットでスタンダードをやるという形でスタートしましたが、折に触れていろんなドラマーに入ってもらってやったりもしながら徐々にプロジェクトの形も出来上がって行きます。そしていよいよアルバム制作という段階になり、香津美さんからドラマーは則竹君にしようと思っているという話を!すごい驚き!香津美さんは僕たちが高校生の頃からの幼馴染でバンドを一緒にやっていたということを知らずに則竹君を選抜したのです。のちにその話を香津美さんにするとたいそう驚いていました。

アルバムのレコーディングが2009年ですからかれこれ10年活動を共にしてきたこのトリオの記念すべきアルバム。僕の人生の中でも大きなターニングポイントの一つとなりました。

よろしければ動画をどうぞ!

Impression:渡辺香津美ジャズ回帰トリオ@高崎芸術劇場 2020年2月29日 リハーサルの時のものです。
渡辺香津美(Kazumi Watanabe):Guitar 井上陽介(Yosuke Inoue):Bass 則竹裕之(Hiroyuki Noritake):Drums

https://youtu.be/tTJ4t9J-lyA

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