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ジャズのような人


僕はある日、街に出かけた。
それはもう暑くて!とかではなく、ふつーーの天気とふつーーの気温。僕は少しオシャレをして、
小さなパーティーに遊びに出かけた。
そこには初めてみる人もいれば、友達もちらほらいて、安心しながら楽しんでいたけど何だか息苦しかった。自分はイケてると思ってる人たちの集まりは何だか気が引ける。僕はそうじゃないし、何だか人じゃないみたいだった。引きつった顔の僕に友達は外行く?って優しい。僕は安堵の笑みを浮かべて外に出た。僕は正直あの手の場所は苦手だ。目がチカチカして痛いし、少しの明かりにも眩しいと反応する情けない男にはとてもじゃないけど耐えられない。
僕はもう帰ろうって友達に言うと次があると連れられた。あぁ、どうしよう帰りたいと思っていたが、ここで帰るとは言えないし、これには気づかないのね?って思う自分もいるし。でも空気を読んで僕は言われるがままついて行った。
その途中。

1人の女性と目があった。あっ何かで見たことあるなと思っていたが、まぁいいかと素通り。
次のパーティーでも、目を駆使して楽しまなければいけないのかと思ったけど、そんな事はなく薄暗く料理は美味しいものだった。あぁ来てよかった。だっておいしいご飯が食べれるから。それだけでいい。たらふく食ーべよと思って好きなだけ食べて帰ったのだ。なんて自分勝手なやつ。
それからというもの、僕はどこか出かけるとその女性を見かける事が多くなった。それは後にわかるがその女性も気がついていたという。今でもなぜだろうと思う。偶然の巡り合わせなのか、次第に意識するようになった。あるイベントでその女性と話す機会があり少し話したが、それは決められたセリフでプライベートな気は全くしなかった。
少し残念。僕は少しシャイだから。
でも時が経つにつれ、意識も濃くなっていき、会いたいなぁとか思ってた。話してみたいと単純に。だから、勇気を出して連絡した。
数分後にその女性からOKの連絡がきた。

あっちではその時友達と騒いでいたみたい。なんて可愛らしい方なのかと今思う。大人になるにつれて無邪気さは大切になると思っているタチだから尚更だ。
僕は無邪気な笑顔にめっぽう弱い。ディナーに誘って、美味しそうに笑みをこぼして無邪気に食べる姿は僕の脳全体を染みさせた。
この時間が終わると思うと名残惜しい。僕は家に帰したくなかった。精神的に子供になり抑えられなくなるほど彼女は美しかった。僕はまるで初めてかのように意を決して手を伸ばした。
彼女は僕に手を引かれ、ドキドキした胸を押さえ、染みる心にじんわりと浸った。帰り際の彼の話は面白かった。外見からでは伺えないユーモアがある。私は彼なら抱かれてもいいと手を強く握った。
汗ばんだ手と熱くなる私が、私をより一層高揚させた。
私の手を引く彼はとてもセクシィで思うがままに部屋に入り思うがままにベッドに倒れた。
その日は一夜を共にした。

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