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コピーには込められた思いがある

本日、サッカーJ1リーグを戦う北海道コンサドーレ札幌がルヴァン杯の決勝戦進出をかけたガンバ大阪との戦いに勝利し、クラブ史上初の決勝進出という偉業を成し遂げた。

幸いにもその場に立ち会うことができて、興奮冷めやらぬままこの文章を書き綴っている。

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さて、今回の主題である「コピー」であるが、俗にいうキャッチコピーのようなものとして書いている。マーケティングに明るくないので厳密になんて言うかはわからないがその辺はご容赦ください。


このクラブ史上初の決勝進出、タイトルに向けてコンサドーレ札幌はしきりに


「新しい景色を見に行こう」


というコピーを前面に押し出している。

これは18年の年頭あいさつで野々村社長が言っていた言葉だ。


僕たちはもっと上へ行ける。新しい景色を見に行きましょう。


こう野々村社長は言っていた。

そしてクラブは18年は最終戦までACL出場権を得られる3位以内を争い、その権利は手のひらからこぼれ落ちてしまったが、その戦いができる時点でサポーターにとってはまさに新しい景色だった。


コピーとして、「新しい景色」という言語化した思いを受け取ることで、サポーターはそのスタジアム、テレビの前で一つの思いを共有できた。


ああ、一つ上のステージに立てたんだな、と。


そう、だからコピーというものにも込められた思い、魂のようなものがあって、それを皆が共有できる。

そんな素晴らしさがあるような気がした。


もう一つ、北海道コンサドーレ札幌がよく用いるコピーに


北海道とともに、世界へ


というものがある。

クラブのスローガンとして掲げているものだ。


このスローガンは、選手、スタッフはもちろん、クラブに関わる全ての人が“北海道”を背負って、クラブとしてはJ1定着、さらにはACL、選手たちも日本代表、海外クラブへのステップアップなどを目標に、全員が成長しながら世界を目指していく心意気で日々の練習や業務に邁進する覚悟を表しています。もちろん、「世界」を語るには時期尚早かもしれませんが、このスローガンは1年限りのものではありません。着実にステップアップして世界を意識できるよう、クラブは前進を続けます。


こうクラブのHPで述べられている。


北海道のクラブとして、北海道を背負って世界を目指す。

この辺りを大事にしている。

実はこのような思いが込められたコピーを表面的にだけ捉えて、

北海道から世界へ

という劣化コピーが散見されるようになった。

北海道 ”とともに、” 世界へ

この”ともに”という部分が肝なのだが単純に世界を目指すための言葉として捉えられているところが残念でならない。

コピーを考えた人がどういう思いを込めて、その言葉を綴ったか

いかにそれが大事かを思わされたか。


ちょっと祝杯をあげてほろ酔い気味で書いてみたら思いの外饒舌になってしまった。

たまに勝利の美酒に酔うくらい許してほしい。

ついこの間までJ2で燻ってたんだぞ、我々は!!!


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