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ありがた迷惑な町おこし

「人がたくさん来たらゴミが増えるし、車の事故が起こるかもしれん。
俺は町おこしをして欲しいと思ってない。」

この町に移り住んで1年。
町おこしが加速し始めた矢先に地元の人から言われた言葉。

町おこしがエゴになっていないか

人口減少が進む田舎は、人を増やしたい。
観光に来る人、移住する人、どんな人でも。
どこの町の行政もそう言ってる。

自分もそう疑わずに活動していた。
人が増えて町に活気が戻ったら、嬉しい。
笑顔が増えるから、嬉しい。
結果、自分が町の人から認められたら嬉しい。

いや、
町おこしがエゴになってはいけない。

冒頭の言葉を言われて、忘れかけていた記憶が蘇った。

昔(僕が移り住む前)「地域おこし協力隊」がこの町に来た。
でもすぐに出て行った。
「この町はもっとこうしなければ」
飲み会の席で、熱意を込めて言った言葉が地元の人からは反感を買った。
彼の主張は正しいのかもしれないが、自己主張だった。
町の人の事を考えていなかった。
彼は町と相思相愛になれなかった。

地元の人と話そう

これから町おこしを始める人はまず町の人と話そう。
たくさん話そう。
自分のやりたい事がどんなに画期的なアイデアだとしても、成功する自信があったとしても
ゴリ推しするのは良くないと思います。

僕の場合、冒頭の人は地元を誰よりも愛している人だった。
愛しているからの言葉だった。

だから僕は、人が来てもゴミが増えない、むしろ減る町おこしや、
町を好きになる人を作る町おこしを取り入れようと考えました。

「町おこしは会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ」

これから町おこしの学びの過程や、活動記録を発表していきたいと思います。
まだまだ若輩者ですが、よろしくお願いします。

ちなみに冒頭の人とは今では毎月お酒を飲んでいます。
この町が好きだという思いは一緒なので、話は楽しく、時に白熱します。

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