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音声版VLOGを作ってみて学んだこと

VLOG(ブイログ)を音声にしたらどうなるだろう?と以前から思っていたなか、最初の1本目を今朝、ポッドキャストに投稿しました。

近所の公園にいって、その環境音を録音しにいく内容です。

編集はLogic Proで行ったのですが、当日録音したトークと環境音(コーヒーをいれる、ドアを開ける、歩く、鳥の鳴き声など)にナレーションも加えつつ、8分ほどのコンテンツになりました。

今回は、作ってみて気づいたこと、やる前の理想とやってみての現実(学び)をつらつらと書いてみます。

ちなみに、外での収録はTASCAMのリニアPCMレコーダー DR-40、ナレーションは部屋でRODEのPodmicを使用して録音しました。

環境音とトークは同時に録っちゃいけない

やる前は「外でトークしたら環境音も入って雰囲気でていいんじゃない?」という考えでしたが、これは安易な考えでした。

これ、考えてみると「そうだよね」という話なのですが、外で声をクリアに撮ろうとするとレコーダーを近づけることになります。そうすると、環境音が遠のくんですよね。逆に、環境音もいい感じに入れようとすると、トークが遠のきます。

環境音とトークを同時に収録しようとすると、どっちもクオリティが微妙になってしまう。

今回の収録では声をクリアに撮ることを優先しましたが、編集していて「環境音も入れたいな」となると、別撮りしたものを重ねる必要があると感じました。

ナレーションが物語を押し進める

当初はナレーションは入れないつもりでした。ただ、編集してみて「これは何か補足しないときついな」と感じたので、外でのトークと同じくらいの量、ナレーションが入っています。

実際、海外や国内のオーディオドラマ(音声版ドラマ)を聴いてみても、ナレーション(セリフ)が大きな役割をしているし、これはドラマに限らず、ニュース番組などでも同じでした。

音声コンテンツの制作において、クオリティのコントロールが効きやすいナレーションは重要なパーツなんだなぁ、と。

外でのトークは臨場感や雰囲気は伝わっても、クオリティが保ちづらいと感じました。

5つの要素と役割

いまのところ、音声コンテンツを編集して制作する上での要素は、この5つかなぁと思っています。

1)ナレーション:物語を押し進めるもの。天の声、第三者の視点など、場合によって役割は変わる。室内での録音になるため、クオリティ維持がしやすい。

2)環境音:その場の雰囲気や臨場感を与えるもの。「交通量がすごい」「鳥が鳴いてる」など、音で説明できるものは環境音で録っておく。

3)現地トーク:その場の人物の感情を伝えるもの。ナレーションでの補足も可能だが、その場でしゃべっているほうが感情が乗っかってリアリティが増す。

4)BGM:ムードをつくるもの。家にいるとき、出発、到着など、場面に応じてBGMを加えることでムードが生まれる。あえて使わず、環境音をクリアに聴かせる、などもあり。

5)効果音:場面切り替えを音声的に伝えるもの。時間の経過、急な場所の移動など、リスナーに「お、なんか起こったんだ」と思わせる、ある意味で"異質"な音。

良くも悪くも、ダイレクトに耳に届く

音しか情報がないので、良い音も悪い音も、ダイレクトに耳に届きます。前者はいいですが、後者の場合はやばい。

動画の場合は、例えばプツプツ音(音が切れる部分で生じることが多い)があった場合、そのままにしても気にしない人はいたりします。情報が音だけではないので、視聴者の意識が分散するというか。

でも音声コンテンツとなると"音"だけの情報になるので、ちょっとした不快な音がダイレクトに耳に届いてしまう。動画では「できれば」であったものが、音声だと「必ず」取り除くものに変わるんだなと。

今回の収録でいうと、外でのトークで一部音割れしていた部分があったので、ナレーションでごまかしました。

音をパンして区別させる

音声でこだわれる要素として、音を左右に振るパンがあります。これをリスナーへの「いまこの音が鳴ってますよ」という合図として使えます。

例えば、今回はナレーションを左に、外でのトークを右にパンで振っています。振りすぎるとリスナーが酔う気がしたので、微妙にですが。

これは音質を変えることでも機能するとは思います。(電話の音声など)

音声コンテンツ、深いぞ

という感じで、実際に編集して1本つくってみて感じたことを書いてみました。

他にもEQとかリミッターとか、収録後の音質調整という部分もあるので、ここはまだ未開のエリアです。

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ではでは、良い一日を。

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