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脱臼|スケボーの記憶 #4

今日はじめて中本に行ってきました。辛さ9という北極ラーメンを食べたのですが、うまからでした。食べれば食べるほど辛くなるという感じではなく、ただ最後はきつかったですけど。スープ全部飲むのはさすがにきつかった。辛いけど、ちゃんと美味しかった。

前回は「初めてのオーリー」ということで、オーリー練習を振り返りました。練習自体の記憶はそこまで鮮明ではなく、「スケボー練習とは」という解説部分がふくれあがってしまいました。

さて、今回は「脱臼」ということで、ケガの話です。ちょっと記憶がワープしちゃうのですが、このときの僕は、オーリーで"物越え"ができているレベルでした。スケボーでジャンプして障害物を飛び越える、という練習です。簡単に書いちゃいましたが、オーリーができたらすぐに物越えができるようなものではなく、これはこれで"物越え専用スキル"が必要になってくる、とご想像ください。

それで、当時のぼくは、友達のスケボーを横に置いて、それを障害物としてオーリーで越えて練習していました。スケボーを横に立てて置くって感じです。高さ20cmくらいですね。これに2枚、3枚、4枚とどんどんスケボーを積み上げていって高さを跳んでいく、っていうのはスケーターはよくすると思います。

当時のぼくはボード1枚だったら、ぜんぜん越えられたんです。このとき、別に初めての練習だったというわけではなく。ただ、恐怖心が出てしまったのかーーー恐怖心がでるとケガしやすいーーー転んでしまったんですね。しかもめちゃくちゃよくない転び方をした。左手首を曲げた状態で地面にドーン!って落ちちゃったんです。手首で衝撃吸収したみたいな。

想像してもらうとわかるかもしれませんが、これはなかなかのインパクトが手首にくるわけです。転んだ瞬間、声にならないくらいの激痛が走り、そのままうずくまってしまった。「これは救急車だ」ということで友達が呼んでくれたと思うのですが、来るまでは縁石に座って、隣の友達と「大丈夫?」「いてぇ、いてぇ、やばい」って言っていたと思います。

これは脱臼してるだろ、という見た目でした。左手首のところがボコンとなんか出ているし、うまく曲げられない。それで病院に行ってみたら、脱臼でした。その場で、麻酔もかけずに力ずくで医者に関節を戻されたのですが、まぁ痛かった。ギブスをつけてもらいました。全治3ヶ月くらいだったと思います。

スケボーにおいて受け身ってすごい大事で、受け身をミスると大けがに繋がります。多少の切り傷や出血は完全には防げないですが、大けがというのは受け身次第で防げると思います。もちろん、プロテクターをつけるという選択肢もあります。

それで今回の脱臼の話でいくと、ぼくは受け身を完全にミスっているわけです。手首から着地するなんて、そりゃやばいだろ、と。以前の投稿で「合気道の教室に通っていた」と書きましたが、合気道では受け身を習います。ただこのとき、まだ教室に通って日が浅かったか、まだ通ってなかったか、だったと思います。受け身できてないんですから。

その後は、合気道で受け身を習い、スケボー練習で大けがというのはしていません。距離を跳ぶとき(ギャップ)につっかかって後頭部を打つとかは何回もありますが。この頃、脳細胞が集中的に吹き飛んでいたかもしれない。ただ、ぼくの人生での一番の大けがというのは、中学時代のスケボーでの脱臼です。骨折はしたことない。

脱臼しちゃったので、スケボーはできないわけですね。プロとかはギブスつけながら滑ってたりするけど、ぼくはそこまでハッスルできない。だからしばらくはスケボーから離れることになりました。ビリヤードとかPCゲームを友達とやっていました。

あとぼく左利きなんです。左手にギブスをつけているので、学校で文字を書くときに利き手で書けなくなってしまった。なのでこの頃、がんばって右手で書く練習をしました。支障がないくらいまでには上達して、ちょっとゆっくりにはなるけど「左手より綺麗なんじゃないか」と思うくらいの文字は右手でも今でも書けます。脱臼していなかったら、右手で書いてなかったですね。

3ヶ月くらいスケボーから離れていたぼくですが、やっぱりこれくらいの期間離れると、モチベは下がっていきます。「完治したらスケボーやるぞ」という気持ちも薄れていった気がします。ただそんななか、完治したくらいのときにまた友達から「スケボーやろうよ!」と誘われます。それで復帰するのですが、むしろこの復帰後にめっちゃスケボーにハマりました。一回落ちてからの、燃え上がりですね。

この脱臼を思い出すたびに「受け身って大事だなぁ」と感じます。受け身の練習ってなかなかしずらいものだし、いつ転ぶかってわからないので、いきなり本番がくるし、瞬発力が必要でもある。スケボーをはじめる上で技の練習もよいけど、練習するということは転ぶ可能性もあるということ。いっそのこと「転ぶ」を技にしちゃったほうがみんな練習するんじゃないか?と思ったりもします。

今回はこのへんにしておきましょう。ではまた。

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