「アロスタシス」とは②

梶原吉広です。

前回の続き。
たとえば、オリンピックの代表を務めるようなプロのマラソン選手って、普段は脈拍数がどのくらいか知っていますか?

一般的な人の脈拍数はだいたいで60~70回/1分とされています。
一方で、プロのマラソン選手30回/1分くらいなんだそう。

つまり、マラソンを続けていると一般人の半分くらいの回数で血液を全身に循環させられるということ。
走ることで起こる外的な変化に、人間の身体がフィットしようと変わっていくんです。
これが「アロスタシス」です。

これがプロでない一般の人だったとしても同じことです。
毎日ジョギングを続けると心肺機能が強くなってハードな運動をしても息が切れないように、耐性のある体ができるといいます。
運動すると筋肉だけではなく、内臓や神経系といった体の内側にある部分も強化されていくんです。

なので、運動習慣のある人は暑さ寒さが激しい季節にもアクティブに動けるのに対して、運動習慣がない人は季節の変化に体がついていかないそう。そういう理由だったんだ、と目から鱗でした。

ただ、運動すればするほど良いみたいなのはそうではないらしく。
たとえば体が発達しきっていない子どもの場合は過度な運動をするのは逆効果らしいです。
身体に負荷がかかり過ぎて体調を崩してしまうので。

それよりも、適度な運動を継続することでアロスタシスを鍛え、季節や環境の変化に体が対応できる状態をつくりましょう。
運動が面倒、あまり得意でないという人も、季節病をやわらげたい、変化に対応できる体づくりをしたいなどのモチベーションがあれば運動習慣が続くかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?