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Illustrator 「希望の余白幅で囲み枠を作成する」 スクリプト

Ver 1.0.1 …… 単位の表記を「級」から「歯」に変更しました。
必要な方はダウンロードをして、以前のスクリプトと入れ替えてください。


今回は、選択したオブジェクトから希望の余白幅で囲み枠を作成するスクリプトです。
テキストを囲む枠を作成する際に「左右それぞれ1文字分、上下それぞれ0.5文字分、余白を空けたい」などという事があるかと思います。
このスクリプトはそういう希望を実現するスクリプトです。

◆ 左右1文字分、上下0.5文字分の余白を空けたい…

囲み枠の作成元となるテキストが12級だったとします。
その場合、スクリプトを実行後表示されるダイアログの「余白幅」の「左」に1文字分である “ 12級 ” 、「上」に0.5文字分である “ 6級 ” と入力します。
ダイアログの「級」の部分はドロップダウンリストになっていて、他に「mm」と「pt」を指定できます。

◆ 囲み枠の形(四角形、角丸四角形、楕円)、線幅や色、塗りの色、重ね順 なども指定できます

これは実際に使ってみるとわかると思います。
ただ「塗り」の指定ですが、囲み枠の塗りに色を指定したい場合、ダイアログの「塗りに色をつける」の左にチェックマークを入れてから、色を指定してください。チェックマークを入れ忘れたまま「塗り」の色だけを指定しても、囲み枠に色はつきません。
あとダイアログの「囲み枠の重ね順」の設定ですが、「選択の最前面」…囲み枠を作成するスクリプトを実行する際に選択した部分の再前面、「選択の最背面」…囲み枠を作成するスクリプトを実行する際に選択した部分の再背面、「全体の最前面」…開いているドキュメント上のオブジェクト全体の最前面、「全体の最背面」…開いているドキュメント上のオブジェクト全体の最背面 の中から選択できます。

◆ グループ化されたオブジェクト(第1階層まで)やクリッピングマスクされたオブジェクトの囲み枠作成も可能

言い忘れていましたが、このスクリプトはテキストだけでは無く、図形や画像の囲み枠を作成することも可能です。
あと、グループ化されたオブジェクトの囲み枠も作成可能ですが、1度グループ化されたオブジェクトのみ作成可能です。
グループ化されたオブジェクトを、さらに別のオブジェクトとグループ化した…など2階層以上のグループ化には対応していません(正しい位置に囲み枠が作成されない可能性があります)
これは Adobe JavaScrip の仕様です。
他に、クリッピングマスクされたオブジェクトの囲み枠も正しく作成されます。

◆ 注意点

余白幅は “ 実寸 ” です。テキストを囲んでいるのバウンディングボックスの大きさを考慮しない文字本来の位置からの余白幅です。
ですので、文字をアウトライン化する前の状態で、変形パレットで囲み枠までの距離を調べてみても、入力した希望の余白幅と合っていないと思います。
試しに文字をアウトライン化してみてください。
変形パレットで調べると希望の余白幅とピッタリ合っていると思います。

それとめったにありませんが、スクリプトが途中で異常終了してしまった場合、選択していたテキストの真上に赤いテキストが残ることがあります。
移動量の計算のためにスクリプトが自動的に作成したテキストですので、手動で削除してください。
削除すればその後は問題ありません。

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