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ゲイ旅:香港編

僕が好きなポッドキャストの「ジョソラジ」を過去に遡って聞いていたところ、「世界一周ホモのたび」を書いている熊田プウ助さんの出演回があり、
過去の海外旅行を思い出しました。

まだ20代の頃、社会人2年目くらいで、初めてゲイの友達と海外旅行に行きました。行先は香港でした。

大阪に住んでいる友人は関空から、僕は成田から出発して、現地で会うということにしました。
海外旅行を一人でしたことがなかった僕は、一人で国際便に乗るのに緊張していたし、現地でちゃんと会えるのか心配だったのですが、
無事友人と空港で待ち合わせて再開することが出来ました。

確か、既にiPhoneを使っていたと思うのですが、海外でWi-Fiとかどうしたらよいのかもわかっておらず、現地でちゃんと連絡が取れるのか、とにかく不安だったのを覚えています。

香港観光

香港は細長い高層ビルが密集して立っている感じが日本のどの地方にもない景色で、「外国に来たぜ~!」という感じが強くてテンション上がりました。

ビクトリアピークに行ったり、オープントップバスに乗って看板がギラギラしている街並みを見たり、対岸に夜景が見えるスポットに行ったり、
ザ・香港観光的なことをした後に、
ゲイクラブ的なところでお酒を飲んだりして、ゲイ友達との旅行を楽しみました。

欲望と孤独

やはり、現地のゲイと国際交流がしたい!と思っていた僕たちは、
翌日、ゲイが集まることで有名なプールに行ってみたのですが、
季節的に寒くてプールには殆ど人がおらず、曇り空で今にも雨が降りそうな天気だったこともあり、プールは諦めることにしました。

僕は、プールで現地のゲイを眺められなかったのは残念だったけど、どこかで美味しい飲茶でも食べて帰れれば十分かなと思っていました。
しかし、旅慣れている友人は、せっかく海外旅行に来たのにエッチなハプニングが何も無く帰るのは許せなかったようで、
マクドナルドに入り、ネットでゲイの出会いスポットを探し始めました。

そして、ゲイの出会いの場(いわゆるハッテン場)を探し出し、
「今からここに行くで!」」と言ってハッテン場を目指して歩き始めました。

街中の雑居ビルにあるハッテン場を探し出し、僕が一緒に店内に入ろうとしたところ、
友人は振り返って、「店の中で会うのはお互い気まずいから、前の広場で待っといてや」と言い残して店の中に消えていきました。

確かに、「もうゲイスポットとか行かないでも十分かな」的なことは言ったけれども、せっかくここまで来たのに外で待っとけだと?と驚きつつ、
でも確かに店内で友人と会うのは気まずいな、と納得して、
雑居ビルの近くの広場で待つことにしたのでした。

モバイルWi-Fiをレンタルしていなかったため、
友人と連絡を取ることが出来なくなってしまうので、広場から離れることが出来ず、
異国の地で道端に座りボーっと人の流れを見ながら、友人のセックス待ちをするという、謎プレイを小一時間経験しました。

いい加減虚しくなってきたな…と思い始めたころに、友人が笑顔で戻ってきて、「いやー、全然いい人おらんくって、出来んかったわー!」と。

いや、せめてヤッてこいよ!

と、心の中でツッコミをいれつつ、年上の友人に強く出れない僕は、「そっか。じゃあ、帰ろうか。」と言ってホテルに戻ったのでした。

そして、ホテルに戻ってからも友人はマッチングアプリを駆使して、現地のゲイとアポを取り、
「ちょっと行ってくる」と言い残し、夜の街へと消えていったのでした。

最終日の夜は、芸能人の旅番組みたいに、テラスでシャンパンで乾杯して旅の振り返りとかしたかったな~などと思いつつ、
僕は出会いを求める気持ちにもなれず、一人で静かに眠りについたのでした。

まとめ

血気盛んなタイプのゲイの友達と旅行するときは、いつでも単独行動が出来るようにネット環境と心の準備をしておくべきだと学びました。
そして一人で現地の人とコミュニケーション取れるように英語は最低限喋れるようにならないとマズいと思いました。
あと、自分が想像している旅と友人のそれは違うのだから、やりたいことは予め主張しておくことが大事だと。

この経験で僕の海外旅行レベルがアップして、その後のゲイ友達との旅行を円滑に進めるスキルを習得出来たと思います。
また、別の友人との旅行の思い出なども書いていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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