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【百年ニュース】1921(大正10)6月20日(月) 欧州訪問中の皇太子裕仁親王がベルギーのリエージュ戦跡のロンサン砲台を見学した。リエージュは第一次世界大戦の緒戦における重要な戦い。1914(大正3)年8月3日ドイツはフランスに宣戦布告。独仏国境の要塞を避け,ベルギーに侵攻(シュリーフェン・プラン)。

欧州訪問中の皇太子裕仁親王がベルギーにある第一次世界大戦の有名な戦場、リエージュ戦跡のロンサン砲台を見学しました。リエージュは第一次世界大戦の緒戦における重要な戦場となりました。

1914(大正3)年8月3日ドイツはフランスに宣戦布告。かねて準備していた「シュリーフェン・プラン」に従い、フランスが要塞によって防備をかためる独仏国境を迂回し、北方のベルギーにむけて侵攻を開始しました。開戦から2日たった8月5日、ドイツ軍はベルギーのリエージュに到達しました。本来のシュリーフェン・プランでは脆弱なベルギー軍の抵抗はほとんど予想していませんでしたが、ジェラール・ルマン将軍のもと3万人が防衛するリエージュ要塞が頑強に抵抗し、10万人のドイツ軍は結局攻略に12日間を要しました。この遅れがドイツ軍の進撃をスローダウンさせ、連合軍側の反撃準備を整えさせる結果となったと言われています。

なお第二次世界大戦でも同じくドイツ軍はベルギー経由でフランスに侵攻しましたが、このときは3日間でリエージュ要塞を攻略しています。

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