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【百年ニュース】1921(大正10)10月13日(木) 俳優イヴ・モンタン誕生。イタリア生まれだが,共産主義者の父がファシスト政権を嫌い家族でマルセイユに移住。1944歌手のエディット・ピアフに見出され,映画デビュー。1951シモーヌ・シニョレと結婚。1991没,享年70。

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俳優イヴ・モンタンが(Yves Montand)がイタリアのトスカーナ州モンスンマーノ・テルメの農民の家庭で誕生しました。共産主義を支持する父親が台頭するムッソリーニのファシスト政権を嫌い、1923年に家族でフランスのマルセイユに移住しました。

若き日のモンタンはマルセイユの港湾で労働者として働いたり、姉の経営する美容室「サロン・ド・コイフレ(Salon de Coiffure)」で働いていました。しかし自身の歌の才能に目覚めたモンタンは、徐々にミュージック・ホールで歌手として活動するようになりました。

1944年に当時すでにフランスの人気シャンソン歌手であったエディット・ピアフに見出され、プライベートでも恋愛関係となりました。モンタンよりも6歳年上のピアフは若く粗削りなモンタンを、徐々に洗練された男性へと成長させる良き助言者となりました。

1945年に映画デビュー。翌1946年には映画『夜の門』で主題歌『枯葉』を歌いヒットさせます。1951年に女優のシモーヌ・シニョレと結婚。モンタンとマリリン・モンローの不倫スキャンダルなどもありましたが、二人は生涯をともにしました。1991年に心臓発作で死去、享年は70歳でした。

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日本では大竹しのぶ主演の舞台『ピアフ』が話題となりました。エディット・ピアフに歌の才能を見出され成長していくシンデレラ・ボーイのイヴ・モンタンは、テノール歌手の大田翔が演じました。

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またオリヴィエ・ダアン監督『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜(La Vie En Rose)』(仏,2007)では、ノルマンディーの売春宿で育ち、フランスで最も愛されるシャンソン歌手となりながら47歳で早世したピアフを女優のマリオン・コティヤールが演じ、第80回アカデミー賞主演女優賞を受賞しました。

ピアフの魂を揺さぶる歌声は、傷つきながらも生涯の全てを愛に生きた彼女の,波瀾万丈の人生から生まれました。

エディット・ピアフ 著, 中井 多津夫訳『わが愛の讃歌―エディット・ピアフ自伝』晶文社,1980


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