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こんな作業してませんでした?

小学生の頃、百字帳というノートを使っていました。正式名称は「百字練習帳」らしいです。
今でも販売しているようです。

ひらがな、カタカナ、そして漢字を書いて覚えるためのノートです。

国語の授業終わりに「漢字ひとつにつき10回書いてくるように」という宿題がでたものです。
漢字が10個あるのなら、合計100文字書くことになります。 
100文字くらいとは言え、同じことを何度も繰り返すのは飽きてくるもので、覚えるためというより、早く終わらせるために書くことが作業になっていました。

そもそも、10回も書かなくても覚えられる漢字もあるわけで、漢字の難易度や、個人の能力に関わらず10回書いてこいというのは、教師の傲慢ではないでしょうか、今思えばです。

例えば「紙」という字を10回書く場合、普通ならば、紙紙紙・・・と書くわけです。
しかし面倒なので、糸糸糸・・・と、まずは辺である「糸」を左側に書いていき、10個書き終わると、氏氏氏・・・を右側に埋めていくという作業わするわけです。

鉛筆なので、徐々に太くなり、左右で濃さや太さが異なるという違和感が生まれるわけです。
これは明らかに作業です。もちろんすでに覚えていたからこのようにしたわけですが、本来ならば書く必要はないじゃあありませんか。

覚えてくることが目的なのだから、覚えていないのに書いてこいというのは、無駄なことを無理やりさせているのです。

ふと、こんなことを思い出しました。

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