【介護:本】「インターネット的」を介護現場に活かしてみよう
糸井重里さんの「インターネット的」(2001年出版)を読みました。
流行りのビジネス書も良いですが、過去の良本から学べることは多いです。
糸井さんが書いているブログ「ほぼ日」の表現が優しくて好きなんですよね。真似できそうで真似できません。さすが書き手のプロです。
冷え切った人がいたとしても日本の会社は辞めさせることができません。なので冷え切った人が居づらくなるようにしていった方が良さそうです。スタッフ優先の業務内容を利用者優先に徐々に変えていっています。合わない人(冷え切った人)が徐々に辞めていってくれています。熱がある人が入ってくれるように人事と交渉しないといけないのが大変ですが。
職場で常にイライラしているスタッフがいます。イライラしているので誰も寄り付きません。必然と情報が集まらないのでイライラが減ることがありません。自分はこういう性格だからと決めつけているのでとやかく言うのは止めました。そしたら自分の気持ちが落ち込むことは少なくなりました。諦めることは大事です。
施設のイベントを行う時に計画書に時間をかけまくるスタッフがいます。「とりあえず70%出来たら一旦出してみて。どうせ修正されるんだから。完璧だと持ってきて修正されるとショックでしょ」と早めに見せてもらうようにしています。本人は70%で持ってきますが僕目線だと30%の出来です笑。でもそれでいいんです。早めに修正することで企画者と決裁者(僕)の時間が奪われずに済みます。
蒸気機関車が発明され、電気が発明され、だいぶ機械が人に代わってくれるようになりましたが「時間がない」のはなぜなんでしょうか。時間が余ればそれを補うなにかに置き換わるので永遠と「時間がない」と言い続けるんでしょうね。
介護現場も「時間がない」「人が少ない」と言われています。時間や人が余れば他のなにかを行っていくのでずっと時間がない、人が少ないと言い続けるんでしょうね。
長くなってしまいましたね。最後にもう1つだけ。
これを知っているか知らないかでは精神的に大きく違ってきます。時々、「何回も伝えているのになんで分かってくれないんだろう」と相談を受けます。「伝えればわかってくれるはず」ということが基礎にしているとエラーが起こってしまいます。人と人は深いところでは分かり合えないを前提にすると伝え方や話し方が変わってきます。あと「察して」はほぼ伝わりませんよね。
本を引用している時に、「糸井さんってここで句読点うつんだ」と発見がありました。「話しているかのように読める」は心地いいですね。
なにかの参考になれば幸いです。
【関連記事】
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?