一口馬主を5年やってみた結果
2019年から一口馬主を初めて5年経ちました。区切りの年なので、これまでの振り返り(回収実績含む)を赤裸々に記事にしたいと思います。
出資馬
まずは今までの出資馬をご紹介します。
現役馬
引退馬
私が出資している6頭は全てシルク・ホースクラブです。イクイノックス、アーモンドアイ、ブラストワンピース、インディチャンプなどが所属していたクラブです。
他の有名どころとしてはリバティアイランドのサンデーサラブレッド、エフフォーリアのキャロットなど色々ありますが、私が入っているのは1つだけです。
ちなみに、セントカメリアが最初の出資馬(2019年産)で、あのイクイノックスやドウドュースと同世代です。セントカメリアはオープン入りしており、重賞経験も2回あります(GⅡ ローズステークス、GⅢ 愛知杯)。
累計成績
続いてこれまでの着度数です。
パーセンテージに表すとこんな感じになります。
ありがたいことに出資馬のほとんどが1勝しているため、個人的には高い方だと思います(大手クラブの勝率は10〜15%くらい)。
さて、皆さんが気になる出資回収率についてですが、今までの累計実績は、マイナス33万円です(現時点でデビュー前の馬は除く)。
ざっくり収入はレース賞金、支出は馬購入費、維持費(エサ代)、毎月のクラブ会費で構成されており、内訳はこんな感じになっています。
(他にも入会金や保険金などがありますがここでは割愛)
オープン馬のセントカメリアは単独でプラス収支になっていますが、それ以外の馬はマイナス収支です。これは他の馬が弱いというものではなく、そもそも一口馬主でプラスになるのが構造的に難しいことに起因します。
ざっくりのイメージで馬購入費を稼ぐだけでも、その1.5倍の賞金を稼ぐ必要があります。例えば馬の購入費が2,000万円の場合、3,000万円分の賞金が必要であり、3勝以上して(つまり3勝クラスになって)やっと購入費をプラスにできます。賞金を得ても進上金(騎手や調教師への報酬)やクラブ手数料、税金など差し引かれて、手取りとして入ってくるのは65%前後です。
2022年のこの記事によれば、3勝クラス以上は全体の約15%と狭き門になっています。これでもプラスになるのは馬購入費だけで、他にも毎月の維持費やクラブ会費は別にかかってくるので、一口馬主でプラスになるのは難儀です(イクイノックスやアーモンドアイのような超レアケースでないと無理)。
一口馬主の楽しみ
ここまで見ると「なんで33万もマイナスなのに一口馬主をやってるんだ?」と思われるかもしれませんが、トータルで見てやって良かったと感じています。
「応援できる馬がいる」
一言で言うならこれでしょうか。勝っても負けても応援できる馬がいる。
もちろん馬券を買うことでも(買わなくても)応援することはできますが、その熱の入り方は格段に違います。言うならば「深く関わる」という点で大きく異なる気がします。
私もレースでいいなと思う馬がいればお気に入り登録しますが、その全てを追えている訳ではありません。しかし一口であれば、毎週近況や写真が送られてきたり、次走情報やレース前 / 後コメントが入ってきたりします。常にその馬が近況を知れるのは一口ならではと思います。
また馬券は最低3着以内に入らないと意味がありませんが、一口の場合は3着に入らなくても賞金がもらえます。そのため、勝たなくても「次につながるレースをしてくれればOK」と見方が全く異なります(もちろんより上の成績の方が嬉しいですが)。
他には勝つことの難しさも感じました。有名な騎手や馬を知っていると「勝つのは簡単」と思うかも知れませんが、本当に難しいです。例えば10頭立てのレースなら単純計算で勝率は10%です。10回やって9回は負ける計算です。その分、勝った時の喜びも大きくなります。勝つこと、そして1つ上のクラスに上がれた時は本当に嬉しいです(口取り式に参加した時は最高でした!)。
上記のマイナス33万円を5年間で割ってみるとどうでしょうか。1年あたり約6万円、1ヶ月にならすと5千円くらいで楽しめています。回収実績だけ見ると大きい損失に見えますが、月5千円でいろんなことを味わえているのでトータルで見るとプラスだと思っています。
まとめ
こんな感じで一口馬主の成績をまとめてみました。始める前から「プラスにならないだろうな」と思っていて、金銭的に見ればマイナスになっています。ただ、それよりも得られるものの方が大きく、今でもやって良かったなと感じています。今後もまた節目のときが来たら別の記事を書こうと思います!
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