島の看護記録vol.31(自衛隊の話し)
本日も快晴で気持ちの良い日でした。雨が降らな過ぎて少し心配になる気もします。明日は20度を超えるらしく暑くなりそうです。
本日は昨日少し話題に挙げた、私が自衛隊に所属していた時の話をしていきたいと思います。
看護師をする前は、高校卒業と同時に陸上自衛隊に入隊しました。なぜ、自衛隊に入ったかというと、「国防のため」や「人の役に立ちたい」といった素晴らしい目標ではありません。公務員で安定しており、勉強しなくても良いと思っていたからです。皆さんももしかしたら筋肉バカな集団と思っている方もいるかもしていません。
はっきり言っておきます。めちゃくちゃ勉強します。階級を上げるためにはすべて試験です。教範という自衛隊の教科書がとんでもない量があります。試験範囲は膨大な教範からランダムに出されます。なので入隊してから思ったのは「めっちゃ勉強するやん!!」でした。自衛隊は入隊した半年は前期教育3か月、後期教育3か月とあります。すべて成績がだされるため筆記試験や実技試験が点数化されます。その点数で順位が決まります。ある意味実力主義です。
自衛隊というとイメージするのは、ほふく前進や戦車に乗っているイメージだと思います。ほふく前進は教育期間中しかしません。戦車は戦車部隊の限られた人しか乗りません。陸上自衛隊には10種類以上の職種にわかれています。その中で私は衛生科という医療職種に配属されました。衛生科は希望の職種であったため希望が通った時は嬉しかったです。医療職種は戦闘職種と違い楽なイメージがありました。そんなイメージは教育が始まった瞬間に消え去りました。人を担いで走ったり、難しい医療知識を一から頭に詰め込まなければならなかったりと、本当に苦労しました。
その教育期間中の班長が救急救命士の資格を持っている方でした。なんとなく、かっこいいと思い教育終了後は救命士を目指すようになりました。どうやったらなれるのかというと、まずは准看護師にならなければなりません。准看護師になるために養成所に入るための試験があります。筆記試験と体力試験です。そして倍率は20倍となかなか狭き門でした。とにかく勉強を半年くらい継続的に実施してなんとか合格して無事に養成所に入ることができました。そして救命士になるには卒業時の成績が上位5番以内に入らないと救命士の養成所には行けません。
私は無事に成績は3番で救命士の養成所に行くことができました。もちろん准看護師の資格試験にも無事に合格しました。
ここで忘れもしないのが、准看護師養成所の卒業式の日が2011/3/11。そう。東日本大震災の日でした。私たちは卒業式を終え寮に帰ると同時に非常呼集がかかり待機命令が出ました。卒業式を終え、浮かれていましたが一気に自衛官である現実に戻されました。
私は次の日に東京の救命士の養成所に行きましたが、養成所に行かない同期たちは被災地へ派遣されていきました。被災地で頑張っている同期がいるのに私はぬくぬくと勉強しているのは本当に悔しかったのを覚えています。それと同時に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
自衛隊生活で一番悔しかった思い出です。その悔しさを胸に救命士の国家試験に臨み無事に資格を取得することができました。
震災に関しては多くは語れないので、今日はこの辺にします。
明日は自衛隊からなぜ看護師を目指したかについて話したいと思います。
それでは、また明日。
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