長時間労働が従業員のメンタルヘルスに与える影響
「長時間労働が与える影響を知りたい」
これらを解決するきっかけになる記事です。
本記事は、下記の文献を参考に紹介していきます。
Tenshi Watanabe:Long Working Hours Indirectly Affect Psychosomatic Stress Responses via Complete Mediation by Irregular Mealtimes and Shortened Sleep Duration: A Cross-Sectional.2022
研究の目的
オフィスワーカーの長時間労働、睡眠時間、食事時間の規則性、ストレスとの関連を明らかにすることです。
対象者
IT、ゲーム開発、金融、放送、コンサルティング、商社などのホワイトカラー企業と、官公庁、旅行会社、特許事務所、派遣会社の従業員が対象です。
参加者の人数は、3100名です。
結果
残業時間
平均残業時間:24.4時間
月45時間以上の残業している人:433人
食事
規則正しい食事時間:1849人(59.6%)
規則正しい野菜摂取習慣:1938人(62.5%)
観察された傾向
〇残業時間が長い参加者は、食事時間が不規則になる傾向が見られたが、野菜の摂取量に有意な減少は観察されなかった。
〇時間外労働時間とストレスは、弱い正の相関が認められたが、時間外労働時間と抑うつサブスコアの間には有意な相関は認められなかった。
〇時間外労働によって食事時間が不規則になり、睡眠時間も短くなる傾向があり、これらの要因を通じて時間外労働がストレスに影響を及ぼす。
つまり、残業時間が長いと、食事の不規則性、睡眠時間の短縮を介して、ストレスに影響することが示された。
まとめ
・長時間労働は、メンタルヘルスに直接的に影響はしないが、間接的に影響を与える。
・長時間労働は、不規則な食事習慣、睡眠時間の短縮に影響を与え、結果的に、メンタルヘルスに影響を及ぼす。
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