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若いころから睡眠不足の人は、将来認知症のリスクが高まる

本記事では、若いころから睡眠不足の人は、将来認知症のリスクが高まるというテーマでまとめていきます。

脳には老廃物を排出するシステムがある

脳には、「グリンパティック系」と呼ばれる老廃物を排出するシステムが備わっています。
体内で老廃物を流す「リンパ」と、このシステムを構築する「グリア細胞」を合わせた名前です。

リンパとは?

リンパ管は全身に分布していて、毛細血管よりは太いものの、ほとんどは最も細い静脈よりも細くなっています。ほとんどのリンパ管には、静脈にみられるような弁が備わっており、凝固する可能性のあるリンパ液が一方向(心臓に向かう方向)に流れるようになっています。リンパ管は全身の組織からリンパ液を排出する役割を担っています。

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リンパ液は、毛細血管の非常に薄い壁を通過して細胞と細胞の間の空間に出ていく液体から作られます。その液体の大部分は毛細血管に再吸収されますが、残りはリンパ管に流れ込み、最終的に静脈に戻されます。

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グリア細胞とは?

グリア細胞(ぐりあさいぼう、glial cell)とは、中枢神経系を構成するニューロン(神経細胞)以外の細胞のことである。神経膠細胞とも呼ばれる。哺乳類では、神経細胞の数倍から数十倍の数のグリア細胞が存在している。
形態や機能によってアストロサイト、オリゴデンドロサイト、ミクログリア、上衣細胞の4種類に分類される。

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いつグリンパティック系が働くか?

昼間も夜も働いているが、最も働くのが夜、睡眠中になります。
深い睡眠が始まると、昼間の10~20倍のスピードで老廃物を排出してくれます。

どうやって掃除しているか?

グリンパティック系は、脳の体液である脳脊髄液の流れで、脳内の掃除を行っているのです。
脳内のグリア細胞は、ノンレム睡眠の間に大きさが60%まで縮むのです。
その結果、細胞間が広がり、脳内の掃除をする脳脊髄液が流れやすくなります。

どんな老廃物が掃除されるか?

掃除される代表的な老廃物が、アミロイドβです。
アミロイドβは、アルツハイマー型認知症との関係が深い老廃物です。
つまり、慢性的に睡眠不足になると、アミロイドβが溜まり続け、アルツハイマー型認知症になる可能性を高めてしまうのです。

まとめ

睡眠中に脳内の老廃物が排出されます。
老廃物の代表であるアミロイドβが蓄積されると、アルツハイマー型認知症のリスクを高めてしまいます。
若い時から慢性的に睡眠不足になると、老廃物がたくさんたまり、健康寿命を短くしてしまいます。
睡眠をしっかりとり、いつまでも健康でいることが大切だと思います。

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参考・引用

MSDマニュアル家庭版
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睡眠こそ最強の解決策である

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