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腰痛を防ぐために職場でできる対策~健康管理編~
「腰痛に関して知りたい」
「職場で腰痛を抱えている人が多くて対策をしたい」
これらを解決するきっかけになる記事です。
腰痛とは?
腰痛とは、疾患ではなく、腰部を主とした痛みやハリなどの不快感のことを指します。
腰痛ですが、原因がはっきりわかるかどうかで大きく2つに分類されます。
特異的腰痛
医師の診察および画像の検査(X 線や MRI など)で腰痛の原因が特定できるもの
非特異的腰痛
原因が特定できないもの
下記の図のように、多くの場合は、非特異的腰痛になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1678600624085-8dhcyPf8sw.png?width=800)
つまり、腰痛の多くは、非特異的ではっきりした原因がわからないことになります。
腰痛と仕事効率
腰痛は、仕事の効率を低下される要因になります。
労働生産性低下による経済損失が大きい症状
1位 首の痛み・肩こり
2位 睡眠不足
3位 腰痛
つまり、腰痛があると、最大限の力を発揮することができず仕事の効率が低下し、経済損失が生じてしまう可能性があります。
腰痛の改善は、自身の力を最大限に発揮し、仕事の効率を高める可能性を秘めています。
もちろん、腰痛があっても仕事の効率が低下していない人もいるでしょうし、腰痛以外の症状や病気で仕事の効率が低下している人もいるでしょう。
なので、腰痛改善=仕事の効率向上は、1つの可能性になります。
腰痛を抱えている人が多い職場では、業績向上を図るために腰痛対策は重要になります。
腰痛の原因とは?
腰痛には、腰部へのストレス、既往歴、睡眠状態、ストレス、うつ、過去の腰痛の経験など様々な原因が存在しています。
そのため、色々な要因が複雑に絡み合い痛みが生じていることがほとんどです。
これだけやればすべて解決できるという方法はありません。様々な面からの解決が重要です。
腰痛予防策は労働衛生の観点で考えられることがあります。
労働衛生とは?
働く人の健康維持のために、職場の労働条件や作業環境を改善する取り組みのことです。
一般的には、
「作業管理」
「作業環境管理」
「健康管理」
「労働衛生教育」
の3管理・1教育で働く人の健康が維持されています。
少し詳しく説明していきます。
作業管理とは?
作業時間、作業手順、作業量、作業姿勢を適正化したり、保護具を使用して負担を少なくすることなど。
作業環境管理とは?
できる限り良好な環境になるように策を講じること。
健康管理とは?
健康診断などで健康状態を把握したり、健康障害を未然に防ぐこと。
労働衛生教育とは?
従業員が安全で健康に働けるようにする教育のこと。
今回はこれらの中で健康管理の視点でどんなことができるかをまとめていきます。
腰痛予防のための作業管理とは?
健康診断などで健康状態を把握したり、健康障害を未然に防ぐことが健康管理になります。
では、詳しく説明していきます。
①健康診断
重量物を取り扱う作業、介護・看護作業など腰部に負担のかかる作業に従事する労働者に対しては、6か月以内ごとに1回、定期に、医師による腰痛の健康診断を実施すること。
【具体的に実施される内容】
・既往歴(腰痛に関する情報)や業務歴
・自覚症状(腰痛、下肢痛など)の有無
・脊柱の検査:姿勢、脊柱の変形、脊柱の角度や痛み、腰背部の緊張など
・神経の検査:神経伸展試験、深部腱反射、知覚検査、筋委縮など
・脊柱の検査(腹筋や背筋のテスト)
②腰痛予防体操
腰部に負担のかかる作業に従事する労働者に対し、筋疲労回復、柔軟性、リラクゼーションを高める目的で腰痛予防体操を実施する。
【体操をするタイミング】
・作業開始前
・作業中(疲労度合いに応じて実施)
・作業終了後
【どんな体操が効果的か】
簡単にできるおすすめの体操は、東大の松平先生の「これだけ体操」です。
![](https://assets.st-note.com/img/1678602529066-Z81nvMI45n.png?width=800)
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![](https://assets.st-note.com/img/1678602637239-vAGNsWZW7l.png?width=800)
③職場復帰の措置
腰痛は、再発する可能性が高いため、休業者が不安を解消できるように対策をする。
【事業者が注意すべき内容】
・産業医の意見を尊重
・腰痛発生に関与する重量物取り扱い等の作業方法、作業時間
まとめ
・労働衛生の3管理+1教育の中に健康管理があります。
・健康管理は、健康診断などで健康状態を把握したり、健康障害を未然に防ぐことです。
・腰痛に関する健康管理には、①健康診断、②腰痛予防体操、③職場復帰の措置があります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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