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従業員のストレス対策を考えるポイント

「従業員のストレス対策に取り組みメリットを知りたい」
「従業員のストレス対策に取り組みデメリットを知りたい」
「職場できるストレス対策のポイントを知りたい」

これらを解決するきっかけになる記事です。

従業員のストレス対策に取り組むメリット

①労働生産性を高める

ストレスの少ない職場は、労働生産性を高めます。
ストレスが多いと、仕事のモチベーション低下に繋がり、従業員のパフォーマンスが低下する可能性を高めます。従業員が仕事に対して、最大限のパフォーマンスを発揮するためにも、ストレスが少ない職場が大事になります。

②従業員同士の良好な人間関係

ストレスの少ない職場は、良好な人間関係に繋がります。
ストレスが多いとイライラしやすくなったり、仕事における不満が溜まったり人間関係の悪化を招く可能性があります。良好な人間関係を構築するには、ストレスを少なくするのが大切になります。

③人材確保

ストレス対策は、離職率低下、新規採用の2つの面で人材確保に貢献できます。
ストレスの少ない職場は、従業員の満足度が高く、離職の防止に繋がります。また、既存従業員からの人材紹介が増えたり、従業員満足度の高い実績を示せれば新規採用を増やすことにも繋がります。

上記のように、職場でストレス対策をすることは、様々な面においてメリットがたくさんあります。

一方で、従業員のストレス対策に取り組むデメリットもあります。

従業員のストレス対策に取り組むデメリット

①職種によっては収益が減少する

ストレスの原因が業務量が多いことであった場合、業務量を減らすと収益が減少します。特に、時間あたりにいくら(例えば、1時間で3000円など)と設定されている職種では、収益が減少しやすくなります。

②業務量が増える

ストレス対策は、業務量が増えます。従業員のストレスの要因を聴取したり、要因に対してどんな対策をするかなど考えることが多く、業務量が増えてしまいます。

上記のようにデメリットもありますが、全体で考えるとメリットの方が多いと思います。

次に、仕事においてどんなことがストレスに感じやすいかをまとめていきます。

職場でストレスの原因となりやすい項目

①作業内容・方法、②職場組織、③職場の環境の3点でまとめていきます。

①作業内容・方法

・仕事の負荷が大きすぎる、または、少なすぎる
・長時間労働
・休憩がなかなか取れない
・仕事の役割や責任がはっきりしていない
・従業員の技術や技能が活用されていない
・繰り返しの多い単純作業ばかり
・従業員の自由度や裁量権がほとんど与えられていない

②職場組織

・管理者、同僚からの支援や相互の交流がない
・職場の意思決定に参加する機会がない
・昇進や将来の技術や知識の獲得について情報が少ない

③職場の環境

・重金属や有機溶剤などへの曝露
・好ましくない換気、照明、騒音、温熱
・好ましくない作業レイアウトや人間工学的環境

それでは、今回のテーマである職場でできるストレス対策のポイントをまとめていきます。

職場でできるストレス対策のポイント

大きく6つのポイントに分けることができます。
項目に対して、具体的にどんなプランがあるかまとめていきます。

①作業計画の参加と情報の共有

・作業の手順を定める
・少人数単位の裁量範囲を増やす
・個人あたりの過大な作業量があれば見直す
・各自の分担作業を達成感あるものにする
・必要な情報が正しく伝わるようにする

②勤務時間と作業編成

・労働時間の目標値を定め残業の減らしていく
・繁盛期やピーク時の作業方法を改善する
・休日、休暇が十分に取れるようにする
・勤務体制や交替制を改善する
・個人の生活条件に合わせて勤務調整ができるようにする

③円滑な作業手順

・物品と資源の取り扱い方法を改善する
・個人ごとの作業場所を仕事しやすくする
・作業の指示や表示内容をわかりやすくする
・反復、過密、単調作業を改善する
・作業ミス防止策を多面的に講じる

④作業場評価

・温熱環境や音環境、視環境を快適化する
・有害環境源を隔離する
・職場の受動喫煙を防止する
・衛生設備と休養設備を改善する
・緊急時対応の手順を改善する

⑤職場内の相互支援

・上司に相談しやすい環境を整備する
・同僚に相談でき、コミュニケーションがとりやすい環境を整備する
・チームワークづくりを進める
・仕事に対する適切な評価を受け取ることができる
・職場間の相互支援を推進する

⑥安心できる職場のしくみ

・個人の健康や職場内の健康問題について相談できる窓口を設置する
・セルフケアについて学ぶ機会を設ける
・組織や仕事の急激な変化にあらかじめ対処する
・昇進や昇格、資格取得の機会を明確にし、チャンスを公平に確保する
・緊急の心のケア

職種や職場環境、上司の考え方などにより、対策できるポイントは異なると思いますが、上記の視点が重要となります。

まとめ

・従業員のストレス対策に取り組むメリットは、①労働生産性を高める、②従業員同士の良好な人間関係、③人材確保などがあります。
・デメリットには、①職種によっては収益が減少する、②業務量が増えるなどがあります。
・職場でのストレスは、①作業内容・方法、②職場組織、③職場の環境の面が原因となるケースが多いです。
・職場でできるストレス対策は、①作業計画の参加と情報共有、②勤務時間と作業編成、③円滑な作業手順、④作業場評価、⑤職場内の相互支援、⑥安心できる職場のしくみの点で考える必要があります。

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