様々な病気のリスクは睡眠時間が6時間以下で高まる?
「将来病気になりたくない」
「生活習慣病などで通院することになったが、よくしたい」
「健康になるために、簡単にできることを知りたい」
など
このような思いを抱えている人は多いのではないでしょうか。
この記事では、ショートスリーパーがどんな病気のリスクを高めるかを紹介していきます。
結論
詳細説明
今回紹介するデータは、153の研究で対象となった5172710人のデータを収集したものになります。
多くの研究を集めたデータになるため、研究の参加者数や追跡期間(経過を追う期間)はそれぞれで異なります。
各研究の参加者数
276人~392,164人
追跡期間
1年~30年
年齢による分析
65歳未満
ショートスリーパーは、高血圧、心血管疾患、肥満、糖尿病の発生率が高かった。
65歳以上
年齢で増加する疾患はなし。
いずれの年齢層
ショートスリーパーは、冠動脈心疾患が多かった。
性別による分析
男女両方
ショートスリーパーは、7~8時間睡眠と比較して、死亡率、心血管疾患、冠状動脈性心臓疾患、肥満が多かった。
男性
ショートスリーパーは、7~8時間睡眠と比較して、糖尿病が多かった。
女性
ショートスリーパーは、7~8時間睡眠と比較して、高血圧と脳卒中が多かった。
年齢や性別により違いはありますが、ショートスリーパーは、死亡率、糖尿病、高血圧、心血管疾患、冠動脈疾患、肥満のリスクが増加するのです。
病気になると身体の問題だけでなく、他にも問題が生じます。
では、どんな問題が生じるかみていきましょう。
身体以外に生じる問題とは?
経済的な負担
病気になると医療費がかかります。
心血管疾患や冠動脈疾患は、入院治療が必要なこともあるかもしれませんが、糖尿病や高血圧は外来で治療していくことが多いと思います。
外来の初回診察は、850円(3割負担)
再診では390円(3割負担)
がかかります。
これに加えて、薬代がかかってきます。
一回の治療では、そんな高くないと感じるかもしれませんが、蓄積されると大きな金額になります。
健康であれば、支払わずに済むお金です。払うのは、とても勿体ないことです。
このように、病気は経済的な負担を増やしてしまうのです。
時間的な負担
心血管疾患や冠動脈疾患は、入院治療が必要になるかもしれません。
入院治療では、多くの時間が奪われます。入院は、1泊のこともあれば、1週間のこともあり、様々です。
加えて、入院治療では、精神的負担を感じることも多いです。
私は、病院勤務のため、多くの患者さんと接する機会があります。ほとんどの方が、精神的な苦痛を感じています。
これは、病気を防げれば苦しまなくて済む時間です。
睡眠を取れば、病気にならないわけではありませんが、なる可能性を減らせます。
外来での治療でも、多くの時間が奪われます。
外来の診察自体はすぐに終わることが多いのですが、待ち時間が長いことが多いです。長い人では、半日くらいかかります。待ち時間を有効活用することもできますが、やれることは限られます。
健康であれば、自由に使える時間です。
このように、病気になると入院でも外来でも多くの時間が奪われてしまうのです。
精神的な負担や時間的な負担を減らすためにも、病気のリスクを減らすことは大切です。
そのためには、睡眠時間を7~8時間確保する必要があります。
もちろん、睡眠時間を確保したら、病気にならないわけでは、ありません。
しかし、病気になるリスクを減らすことはできます。
各々置かれている状況が違うため、睡眠時間を確保できない人もいると思います。
なので、できる範囲で休むことが長期的な視点で重要になります。
まとめ
・ショートスリーパーは、死亡率、糖尿病、高血圧、心血管疾患、冠動脈疾患、肥満のリスクが増加します。
・病気のみならず、経済的な負担や時間的な負担も増加します。
・病気のリスクを減らすには、睡眠時間7~8時間がおすすめです。
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