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【読書記録】座右の書『貞観政要』

「貞観の治」と呼ばれる安定した政治をもたらした唐の二代皇帝"太宗"李世民。
太宗の治世における政治理念や統治の方針を記録した『貞観政要』から、今後求められるリーダーシップについてヒントを得たい。


リーダーに必要な3つの鏡

「三鏡」とは、リーダーは3つの鏡を持たなければならない、という教えです。
①鏡に自分を映し、元気で明るく楽しい顔をしているかチェックする(銅の鏡)  
②過去の出来事しか将来を予想する教材がないので、歴史を学ぶ(歴史の鏡)  
③部下の厳しい直言や諫言を受け入れる(人の鏡)

良きリーダーシップには良きフォロワーシップ。
部下は自分の信念に従い、正しいと思うことを上司に進言するべきであり、関係構築が大事。


理想の組織とは

何もしないのが理想のリーダーである、という魏徴の考え方に、僕も共感を覚えます。何もしなくても組織が成り立つのは、適材適所に人を配置できている証拠だからです。
熟慮した上で人材配置を決めたら、後はいったん部下を信頼して任せる。余計な干渉や口出しをせずに部下を放し飼いにできるリーダーこそ、理想のリーダーだと僕は思います。


自分の器を空っぽにする

基本的に、自分の器を大きくすることはできません。しかし、器が大きくならなくても、自分の器の容量を増やす方法はあります。それは、器の中身を捨てることです。器に入っているものを全部捨てて、空っぽの状態に戻すことは、優れた人ならできると思っています。いい換えれば、自分の好みや価値観など、こだわっている部分をすべて消してしまうのです。

価値観は自分なりにもっているが、「なんでも自分が正しい!」とまで強い感情はない。
価値観を凝り固まらせないため、物事を広く俯瞰する意識はしてきた。
「頭を空っぽにする」か、、、
やはり心身ともに"余白"が必要だな。


いろんな人に耳を傾ける

リーダーの大事な仕事のひとつは、「事情がわからない中で右か左かの判断を迫られること」です。  そのときのためにも、情報はたくさんあったほうがいい。だからリーダーは、相手を選ばずに人の話に耳を傾けるべきです。


仕事はほどほどでいい?🤔

1年は8760時間。その内、仕事をしている時間はせいぜい2000時間です。人間は、3分の2以上の時間を、食べて、寝て、遊んで、子育てをして暮らしています。仕事をしている時間は、せいぜい3割程度です。仕事は全体の3割しかないのですから、極論すれば、どうでもいいことです。  人間にとっていちばん大事なのは、いいパートナーや友人を見つけて、食べて寝て遊んで次の世代を育てることであり、仕事は、ほどほどでいい。

人生の3割を占める仕事が、本当に自分が好きなことだったとしたら、どれだけ幸福なことか。
逆に、辛いことがあったとしたら、「どうでもいいこと」と割り切ってみる。

都合の良いように捉えよう。


組織のルールはシンプルに

「この職場をどういう職場にしたいのか」というトップの強い想いを明文化できれば、スタッフはその想いに共感して、自然とまとまると思うのです。


「君は舟なり、人は水なり」

君主が正しい政治を行わなければ、水(人民)は荒れ狂い、あっという間に舟(君主)を転覆させる、ということです。


「言うは易し行うは難し」

また何度でも見返そう。

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