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コピーライター先生の大いなる喜び

僕は、コピーライターです。
そして、講師でもあります。

以前に公開した「コピーライター先生」の巻でも書かせていただきましたが、僕は鎌倉で、「木村文章店」というコピーライター事務所を運営する傍ら、「木村文章学校」という”文章の総合学校”も運営しています。

木村文章学校では、僕は講師です。
受講者さんからは「先生」と呼んでいただいています。
金八先生が大好きで、それを見ていた高校生の時分には一瞬、教師も目指した僕ですので、先生と呼んでいただくのはとても嬉しいものです。

木村文章学校には、様々な受講者さんがいらっしゃいます。

小説家やエッセイストなど、プロの物書きを目指す方。
プロを目指しているわけではないけれど、メールやブログなどをもっと上手に書けるようになりたい方。
自伝を書こうと考えているシニアの方。
作文が書けるようになりたいと思う小学生の方(この場合、小学生のお子さん本人が、というより、親御さんがそう思っていらっしゃることがほとんどです)。

多種多様な受講者さんに、多種多様なジャンルの文章の書き方をお伝えすることは、僕にとっても大きな勉強になっています。
コピーライターとして、物書きとしての、幅が広がるんですね。

受講者さんの多くが、僕の授業を通じて、メキメキと文章力をアップしてくださる。
とても嬉しいことです。

文章力をアップしてもらうために、僕は「木村メソッド」を使います。
木村メソッドについてお知りになりたい方は、ぜひ木村文章学校にご入学いただければと思いますが(宣伝ですね笑)、本当にちょっとしたコツで、文章というのは書けるようになります。

逆にいうと、世の中に出回っている文章の多くは「文章であって文章でない文章」なんですね。
ちょっと厳しい言い方ですが。

とはいえ、受講者さんがしっかりと学んでくださらないことには、いくらメソッドをお伝えしても、どうにもなりません。

真剣に授業に取り組んでくださって、木村メソッドを学んでくださった、ひとつの成果をご紹介します。

「小学生向け作文クラス低学年コース」に入学してくれた、小学二年生のRくん。
かわいい男の子ですが、お母さんは、「語彙力が無いので、話している内容がよくわからない」というお悩みをお持ちでした。

そこで、木村文章学校に入学をしてくださったのですが、Rくんはとても真面目で、素直な性格でした。
なので、僕が授業で伝える木村メソッドも、真剣に学んでくれました。

入学当初は、原稿用紙の4分の1、つまり100文字を書くのが精一杯という感じでした。

ところが、木村メソッドを習得してくれながら、書いては添削、書いては添削を繰り返すうち、どんどんと書ける量が増えていきました。
半年も経つと、1時間の授業で原稿用紙2〜3枚は余裕で書けるようになりました。

さらには、書く内容にも変化が。
お母さんがおっしゃっていた通り、何を書きたいのか、何を伝えたいのかよくわからない文章だったのが、Rくんの気持ちがよくわかる文章に変化していったのです。

そうなると必然、語彙力も豊かになっていきます。
彼と会話をしていて、何が言いたいのかがすぐに、よくわかるようになりました。

そして…。
ついには、公募の作文コンクールで大賞を受賞してくれたのです!

これは嬉しかったですね。
講師の僕が「文章力が上がった! 語彙力が豊かになった!」と言っても、もしかしたら「ほんとかよ」と思われてしまうかもしれませんが、公募賞で受賞という、完全なる客観的評価を得られたわけですから。

小学生のRくんには、様々な可能性があります。
もしかしたら、将来、大文豪になるかもしれません。

生涯、コピーライターでいることを誓った僕ですが、講師の仕事も楽しいので、こちらもずっと続けていけたらと思ってます。

願わくば、受講者さんの中から、木村文章店の後継者が現れてくれれば…。


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