夢や目標が自分の中から出てくる理由
夢や目標を思いついたとき、それは同時にこの世界にそれらがすでに存在していることを意味する。そしてこのときにより重要なのは、自分が何かを思いついたということは、すでにその状態になっているということ。
この世界ではどういうわけかその状態になっているときにのみ、思いついた夢や目標は達成される。であればこそ、今この瞬間に自分がやるべきことは、その状態が少しでも長く持続するように、できる限り心地の良い状態を維持しつつ日々を過ごすということ。
つまり夢や目標は自分の頭でいろいろ考えて設定しなくていいということ。
本日はこれがどういうことなのかを考えたいと思い文章を書きはじめた。上手に書けるか不安もありますが、どうかお付き合い願えれば幸いです。
憧れのテスラ車に乗るために
(空想のはじまり)
例えば車が欲しいと思い、何気なく見かけたテスラ車を見ていいなと思う。
この思い付きの段階で、大半の人々がいつかテスラ車に乗るためにお金を貯めるという筋道を自分の中に作ります。
そして更に、そのためにお金を効率的に稼ぐことを考え、副業したり、転職したりというプロセスが自分の中から導き出されます。
でもそれは最も効率の悪い方法、何故ならその自分が考えたルート以外からはテスラの車がやってくることはないからです。
ではどうすべきなのか、それはつまりこうです。
テスラの車を展示場で見て、いいなと思ったその瞬間に展示場のスタッフに話しかけその思いをぶつけます。そうするとそのスタッフの方は、自分を車の傍まで丁寧に案内すると、実際に試乗させてくれるのでした。
その体験からますますテスラの車や会社の在り方のファンになった自分はそのことを早速シェアするでしょう。するとみるみるその体験に共感するテスラファンの声が届き、ますます気分は上々。
翌日のことでした、テスラCEOのイーロン・マスクからのいいねをきっかけに、自分という存在が世界に広く認知され、Twitterのフォロワーが沢山増え、そのことに気分を良くした自分は、その日からというものことあるごとにテスラの車に乗るためできうるすべてを行動として記録しYouTubeで発信し始めます。
動画の内容もそれがどの位見られるかとか、フォロワーが何人とか一切考えもせず、ただ夢中でその瞬間に思いついたことを次々行動に起こしどんどんVlogとして残しまくりました。
そのほとんどがまるでテスラと無関係の内容でしたが、何故か本人も気づかぬうちに沢山の人から評価され、動画がどんどん再生され始めます。
やがて約二年程の月日が流れ、実はもうテスラのことを忘れかけていた日のことでした。
Twitterにテスラからメッセージが届いていたのです。
「Congratulations, my friend!」
なんということでしょう、届いたメッセージの内容は、実際にテスラの車に乗ってみないか?というものでした。
後日、アメリカに招待された自分は特別なコースで実際にテスラを運転し、その様子を撮影することも許されました。
そして試乗の最後にはテスラのキーを渡され、その日から自分はテスラ車のオーナーとなったのです。
そしてその一連の流れを全て収めていた動画は一日で数百万人の目に触れ、たくさんの人たちにとって大きな希望となったのです。
(空想おわり)
……これは私が今考え書いた妄想にすぎません。
こうした映画のような出来事、これを多くの人が自分には無縁のことだと思い込んでいます。でもそうではないのです、これがこの世界の縁(シンクロ)の真骨頂であり、最も得意とするところなのです。
こうしたなんだかよくわからない予想外の出来事が自分の人生に訪れないのは、それはつまり自分自身が予想できないことが起こることを恐れているからです。
そうした奇跡のような日々に不安を感じ、自ら遠ざけているからです、そうですよね?
自分の思い付きは、基本的に自分が心地の良いとき、つまり自分本来の状態のときに舞い降りるのです。
であればこそ365日、24時間、自分たちの都合は完全に無視されます。
その瞬間を逃さぬために自分ができる唯一のことは、できうる限り心地の良い状態の中をなるべく健康な状態で過ごし続けることなのです。
そしてすぐに動ける物理的な条件でなければならないのです。
場所、健康、僅かのお金。
よくある成功者たちの体験。
○○するといいよ、○○はしないほうがいいよ。
それはただのノウハウにすぎません。
いかに優れたノウハウでも自分に不一致なものは逆効果です。
でも有名人は皆あんなに努力してるじゃん!
……と誰もがそう感じる思うんです。
そのように感じる人たちにとっておおよそ信じられないことですが、実は彼らにとってそれは努力ですらないのです。
何故なら一見すると周りから努力しているように見えるその状態、そのこと自体がすでに彼らにとっては楽しいことなので、本人は努力だと思っていないからです。
端的に言うと、本人はただ自分がその瞬間に楽しいことを夢中でしているだけなのです。
子供の頃に家で好きなゲームしたり、公園で友達と遊んだり、お気に入りの図書館で本を読んでいるのと同じです。
夢や目標が大切な理由
夢や目標を思い描くとまず意欲がわきます。
意欲とは自分にとっての動機です。
動機は文字通り自分が物理的に動き出すためのガソリン。
だから物理的に動き出すためにも夢や希望は大切なのです。
であれば動機とその内容自体はどうでもいいのです、さらに言えば、実は夢や目標の内容自体もさほど重要ではないとなります。
夢や目標はあくまでもその先にあるもっと大きな自分でも想像もできないような真の夢へのジャンプ台に過ぎないのです。
そして最も重要なのは、夢や目標を思った瞬間、自分の波動がその状態に整うということ。実はこの目に見えない部分こそが最も重要な部分。
ある意味では、この自分の波動をあるポイントに合わせるために、その夢や目標が自分の中から湧き上がってきているのだということ。
だからこそ、目標に向けての行動内容やその結果にこだわらなくていいとなるのです。
繰り返しますが、所詮自分が思い描ける夢や目標などというものはこの世界に訪れる最小の取るに足らないものです。
どうか自分の可能性を侮らないでください、私たちはもっと大きな奇跡のために日々を生きているのです。
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欲求と欲望の大きさが叶う夢の大きさ。
これが大きな夢を思い描こう、すべては自分次第だといわれる所以。
だからと言って思い描き願えば叶うというわけではない。
自分がその瞬間に思いつく夢の実現自体には意味がないこともあるからだ。
ここで今一度大切なことをおさらい、それは自分の中から出てくるものたち、自分の中に渦巻く自分らしくありたい、自分を生きたいという渇望。
それらは文字通り心の底から湧き上がる自分だけの願望に他ならない。だからすでに成功している人の道程を真似ても無意味。
あくまでも自分の中からやってくる衝動を形にせねばならない。
それだけが自分を満たすことができ、その先に思いもよらない夢の実現が待っているのだ。
自分だけのオリジナルの人生だけが己を満足させられる。
だから私たちは日々を生き、時には苦しんだりするのだ。
どうか自分の中の渇望や衝動に戸惑わないでください。
自分だけの大切な何かのためにそれが起こるのです。
そしてその先には自分以外の人々への幸せや豊かな暮らしのための何かが眠っているのですから。
いつも本当にありがとう。 これからも書くね。