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”思いつき”定義集Ⅱ⑨「き」

【脅威】①「自発的(想像的)脅威」――不安と恐怖によって自ずと作り出されるもの。②「作為的(創造的)脅威」――意図的に不安と恐怖を煽り立てることで作り出すもの。いずれも払拭できるに越したことはない。
 ①については不安と恐怖の対象について理解へ近づくための意識的な働きかけが必要かも。対象を是認する必要はまったくないが、部分的な理解(知ること)を経て、意外と不安と恐怖も低減されるかもしれない。
 ②については脅威を煽る対象の特定が決定的に重要。煽る人を見極めるのも知ることに通じるが、決して難しいことではない。「できないことをできる」と放言する人たちを視界から排除するだけ。踊らされないだけで世界は変わり得る。

【教育・教師】①日本の教育行政の担い手は文科省。概ね学校は政府の下部組織となる。文科省が弱小官庁である限り日本の教育に展望はない。少子化で「子どもは宝」と謳ってはみるが、掛け声だけで実態の改善には程遠い。
 実際、カネをかけるべきは教育分野のはずだが、まったくその気がないのはOECDの統計(例えば学費)を見るだけで歴然。立法府のレベルが低いと教育のレベルも低くなる。立証はできないが、遠くにあらず。
 ②とくに小・中学校では教員不足が深刻らしい。ブラックとの誹りもあって教員志望者も低下傾向に歯止めがかからない。教育レベルの低下が懸念されるのも必然。志ある教員らによって成り立っているのが学校の現場(だろう)。ブラックのレッテルを剥がすこともできないのは、実態を知らずとも指図だけは怠らない官僚政治の悪弊か? 反論の余地があれば教員志望者を増やしてからにして。
◆推し映画:『学校』(1993年製作;日本)、『デタッチメント――優しい無関心』(2011年製作;アメリカ)、『奇跡の教室』(2014年製作;フランス)。

【共感覚】例えば「文字と色彩」が組み合わされて認識されること。ある文字が色彩を帯びるなどの認知特性。初めて知ったのが、珠川こおり『檸檬先生』(講談社、2021年)で個人的にはコメントできない新しい学び。別項で言及しているが改めて推奨しておきたい。

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