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”思いつき”定義集Ⅱ⑬「こ」ー①

【恋】精神の躍動を促す対象の発見。あるいは青春の狂気(年齢無関係)。ウキウキ笑顔が増えるかもしれない、美に目覚めるかもしれない、人にやさしく振舞えるかもしれない(そうでないかもしれないが)。その高揚感・多幸感を噛みしめうる日常体験は珠玉。大事に抱え込んでいたい。
 ただ確実に言えるのは必ず終幕を迎えるということ。恋の成就か否かということではなく、究極的に恋は自己のなかにしか芽生えないから。その精神の昂揚を同じ温度で永遠に持続させる力は人間に備わっていない。「永遠の恋」とはそれが自己のなかでしか成しえない願望であることの証し。
◆注:「永遠の恋」を否定することにはならないし否定するつもりは毛頭ない。

【後悔】仮定法過去(もし~だったら)の集積。悔恨の収集に明け暮れるのが老人の性癖の一つでもある(かも)。ときに愚直で面倒くさい自分への郷愁が含まれる。これが人間の属性の一つであるなら、前進を阻む障壁になりかねない。わかっていても後悔はするんだなぁ。

【校則】秩序維持を名目とした拘束。かつ、権威の意味をはき違えた一部教員のための慰撫。これによって教員(あくまでも一部の)は自らを権威者と錯覚し、生徒学生は忍従と服従を血肉化し、やがて卑屈であることさえ自覚しなくなる。つまり批判的理性を失くした、ろくでなしになる可能性が広がる。なので公害の一種に数えることができる。
◆注:物事は常に一面的であることは承知の助。ただし、髪の長さ・色や衣類にまで及ぶとは! 旧式の軍隊か。

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