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利他の心を持つ

「世の中は関係性のうえに成り立っている」という考え方。自分だけが利益を上げて「そっちが大損したのは自己責任ですよ。私は知りません」なんて言い分は通用しません。関係性を失い、自分の居場所がなくなってしまうのです。
そうではなくて、自分よりもまず人の利益を優先させる。その気持ちがあってこそ、自分もよくなるのです。
 人間関係では「困った人には自分のできることをさせていただく」という謙虚な気持ちで、大いに「貸し」をつくりましょう。それが自分のためでもあるのです。
枡野俊明「小さな悟り」p79  三笠書房

「利他の心」をあまり使ったことがない

利己は使っていたけれど
利他はの表現はあまり使ったことがなく
正しく理解できていないと思う
いくつかのサイトを読んでみた

簡単にいうならば
利己:自分さえ良ければいい
利他:他人のために自己犠牲


「謙虚」と「貸し」

「謙虚」に利他の心で
「貸し」をつくりましょう
そんな文章に
損得の下心を感じて矛盾を覚えてしまったのです
どこかで計算している自分もいると思うけど
俯瞰してフェアな計算はしてしまうけど
下心で謙虚に利他ぶっても
いかがなものか

しかし
資本主義はそういうものなのか?


利他も過ぎない程度がいい

自己犠牲はとかく美談になりがち
だけれども時と場合と程度も大事では?
自分の性質としては
利他な判断や行動になりやすい
これまでやってきた職業には合っていた
しかし
長年の経験と時代の変化を感じながら
育成も長年関わっていくと
利己とか利他という表現より
新しい時代に合う表現
が必要な気がする

利他が過ぎると
自分に鞭打って無理して
健康を損なってしまっては本末転倒

利他も過ぎると良くないと思わせてしまう
それを実体験として反省した


本当は誰のためなのか

誰かのために土地やお金を残した
放棄した
肩代わりした
挨拶やお礼がない
面倒をみたのは誰?
管理したのは誰?
などなど
資産や人間関係の話は
仕事で関わっていた人でも
いろんな家族背景を垣間見ることは少なくなかった

謙虚な利他の心で関わっていた人の他に
急に利己の心と駆け引きを持ち込んでしまう人が現れたり
人の尊厳よりも利己の損得
そんな雰囲気を感じる場面を見る度に
虚しくなってしまう

子供のために資産を残しておいた方がいい
資産があるから面倒が起こるのでないほうがいい

そんな意見の違いも会話に多い
子供のためなのか
自分がそうしたいからなのか
何が正しいということもなく
関係性で判断も違ってくるだろう


結局は人間関係

仕事でも親族でも友人関係でも
利己や利他
WINーWIN関係
いろんな関係性が複雑に絡み合って
安心できる環境、関係性はなかなかないもの
安心して頑張ろうと思えるのは
信頼関係を感じれるときじゃないかなぁ

関係性より役割を果たすこと
報酬に見合った働き
働きに見合った報酬
人でなくてもロボット、AI、チャットGPT
人間味がない方が効率よくリスクも少ない
少子化問題の対策の一つ

そんな言葉に納得したことを
信頼関係を大事にしたいことにも
侵食されてしまうだろう

だけど
安心して過ごせたり
自分のためにも誰かのためにも頑張ろうと思えたり
できるのは
やっぱり
人の尊厳や人間関係を大事に思えることだと思う

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