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後輩たちの企画が面白かった

最初に、この企画に呼んでいただいた皆さんありがとう。
そして参加者の皆さんもありがとうございました。
この記事はとても長くなりました。
目次から気になる質問に飛んで読んでください。

しくじり大先輩として

2023年9月9日(土)
前職の後輩たちが開催した企画に参加してきました。
企画名が「教えて!しくじり先輩」٩( ᐛ )و
“中堅となった後輩たちが自ら楽しんで成長したい思い”
“先輩もしくじってきたことがヒントになって”
新人や初任者の若手の成長のキッカケになれば”
中堅のみんな多忙なのに、業務外の活動として企画して
“しくじり大先輩”として呼んでくれて有難いことです♪( ´θ`)ノ
31名のソーシャルワーカーがオンライン上で
「しくじりエピソード」や「のり越え方」についてのトークを共有した。
研修っぽくないラジオ風にしたり、楽しい空気感だった!
子供と過ごしながらリラックスして聞けたという声もあった( ^ω^ )


しくじり経験を伝える

若手と同世代のしくじり先輩の話が素直で実直でとても感動しました。
僕の役割は
上司や大先輩やすごい人もみんなしくじってきたんだ
しくじりはダメじゃなく、成長の肥やしなんだから

そんなメッセージを伝えられたらと思いました。

「心」を隠した意図は想像してみてください(๑╹ω╹๑ )

参加者からの質問

参加申込み時の質問をもらっていたので、事前に書き出していました。当日、全部の質問に応じれていないので、参加した方もよろしければ読んでみてヒントになることがあれば幸いです。
※僕個人の経験から書き出しています。

◾️聞いてみたいこと:先輩方の失敗談と乗り越え方

100人100通りなので、色んな方の話を聞く機会を作るといいと思います。
参考になることが、自分には合わないこともあります。
乗り越え方を参考にしても、工夫、努力は自分がやってはじめてわかることです。


◾️一人暮らしだと落ち込んだときになかなか気軽に話せる人がいません...。どうやって切り替えて乗り切っているのか知りたいです!

自分に合う切り替える方法を見つける(あなたの好きなことは何?)
僕の場合(一人でもできる、仲間ともできる)
・体を動かして汗をかく(ジョギング、ハイキング、登山)
・感動する刺激(映画、ライブ)
・静かに集中する(書道、ヨガ、読書)
・静かに寛ぐ(温泉、カフェ)
・楽しむ(ポタリング、アウトドア、音楽、ランチ、コミュニケーション)
・視点を変える(カメラ、動画)
話せる色んな仲間を作ろう
・自分と違う意見を持っている
・共感してくれる
・ただ聴いてくれる

今は気軽に話せる人がいなくても、経験を重ねながら話せる仲間を作ろう!
一人暮らしだからこそ、仲間づくりや好きに行動しやすいという捉え方もできます。切り替えても解決できないことは多いし、自分と向き合うことが必要になる職種です。自分と向き合う作業って、ひとりでは“独りよがり”になるからね。自分には見えない、自分にはわからない、自分では気づけないことを教えてくれる存在がとっても大切になってくると思います。


◾️最近の不安:仕事の上で、知っておくべき制度やサービスの幅広さに理解が追いつかない。

知っておくべき事を全部見ようとすると途方に暮れるのは皆同じです。しかも改正され続けるし、新しい制度ができたりします。知識として覚えようとしても役に立たないことも多いと思います。あなたが経験する事例で必要になる制度やサービスがなぜ必要なのか関心を持って学びましょう。その積み重ねが大事だと思います。
・自分に合う追いつく努力をしよう。
・追いつかない理由は何が足りないのか整理しよう。
・足りないことをどうしたら改善できるか方法を考え実行してみよう。
・特に必要なものから一つ一つやってみよう。
・知識の理解は入りにくい、経験しながらの理解は入りやすいです。


◾️MSW1 年目で、まだまだ日々不安なことだらけです、今からとても楽しみにしています。

僕は3年くらいずっと不安だらけでした。他病院の先輩からも「できるようになってきたと思えるまで3年かかると思え」と言われたことを思い出します。
不安があるのはいいことです。「一人前になりたい」けどまだできない、この「一人前になりたい」「できるようになりたい」これが大事だと思います。不安があるから努力や確認やチャレンジができます。不安がなくなると、努力や確認やチャレンジ精神が不足し始めて、惰性で仕事するようになったり楽しめなくることにつながると思います。
頑張ってる人は不安になる経験を繰り返します。それは新しい仕事、役割にチャレンジする機会が増えるからです。不安でも楽しみに思えることはすごくいいと思います。


◾️中堅者としての役割などについて。

所属先で与えられた役割を理解することは大事です。自分の成長と部署や所属先、地域の活性化(ミクロからメゾ、マクロの視点を持った行動)を目指すなど、視野を広げたソーシャルワークの理解を持って役割を果たすことが期待されることだと思います。
・若手に対しては、育てる(見守る、話を聞く、気づいたことを伝える)。
・管理者等の先輩が見渡せないところを把握できる立場になりやすい。
・そこを利用して、管理者へ気づいたことを報連相する。
・管理者のタイプを把握できている立場だから、管理者と違うアプローチができる。
・現場の状況をよく把握できる立場だからこそ、根拠に基づく意見をしやすい。
・よく観察できて、気づいて報連相や声かけできる。
・美味しいところを持っていきやすい♪( ´θ`)ノ


◾️仕事で心が限りなくマイナスに近くなった時、どのように立ち直っているのか

マイナス結構!大歓迎!と思えないのですが、マイナスがあるからプラスがあります。マイナスを経験するからマイナスの気持ちがよーーーくわかるようになります。マイナスになったら上がるしかないです。少しずつプラスに向かっていく時が成長する時です。知識はただの情報としてしか残らないけれど、マイナスを味わってプラスに向かっていく時の経験は忘れずにしっかり身についていきます。

僕は、マイナスな空気を漂わせて仕事に持ち込んでしまうのはプロじゃない!と思ってもマイナスな時はもちろんありました。そんな時はマイナスなBGMでマイナスに浸ることもたくさんありました。思いっきりマイナスに浸ると、プラスに向かわないとな・・と思い始め、立ち上がる自分をイメージして気持ちを奮い立たせる時もありました。
経験を重ねていく中で、自分がなぜ「マイナス」になるのかがわかって、自分の捉え方を変えたりできることも分かっていきました。


◾️他職種とのコミュニケーションで工夫していること。

他職種のことを知りたい態度を示すようにします。専門性、視点の違いや、苦労していること、要望したいこと、理解しようとしてくれる姿勢を示す人には、ちゃんと説明をしようとしてくれます。話してくれたことに対して、しっかり感謝を伝えたり、参考にして仕事に活かす努力をしたことを伝えたりします。

1年目の時、毎晩ステーションでカルテを見ながら、夜勤看護師の仕事を観察しながら声をかけるきっかけを作ってました。患者さんの話、仕事の話、仕事以外の話を色々しました。夜残るのが難しい時は、昼食を色んな人と同じテーブルで食べながら話すようにしてました。

仕事外では、バトミントンしたり、バーベキューしたり、24時間テレビのイベントに参加したり、駅伝大会にでたり、カラオケ行ったり、飲みに行ったりしてました。
飲みニケーションや仕事外でのコミュニケーションは取らない考えの人が増えています。「仕事上のコミュニケーションだけでやるべきことをやる」「連携さえ取れればいい」という考えの職員とチームになった場合は、助け合うとか期待しすぎず、できなかったらできなかった人の責任、ただそれだけ、そういう傾向が強くなりやすいです。その人のそういう考え方の話を聞いたり、自分の考えを伝えたりする機会を作っておいて、その人が困っている時は協力して反応をみながら、コミュニケーションを重ねます。


◾️仕事とプライベートの両立の仕方についてお聞きしたいです!

僕はやっているつもりで、できなかったΣ('◉⌓◉’)しくじりの一つです。

プライベートの時間でストレス解消を積極的にやっていました(◾️一人暮らしだと・・の質問の中に書いたようなこと)。若い頃に家庭をダメにした経験もあるし、今は健康状態をダメにしたので・・トホホ( T_T)\(^-^ )

「仕事の質を高めたい」「幅を視野を広げたい」そんな思いを持っていたので、職能団体の活動にも積極的に参加したり、養成校での経験を重ねたり、相談を求める人の話を聴いたり、仕事以外の時間も仕事に関することに時間を費やしていました。睡眠時間を削る生活習慣が定着していたことや、両立できていなかった反省点がたくさんあるのです。なので、よくない例として参考にしてください。

いろんな事情を抱えながら仕事を続けている方には、尊敬の気持ちが湧きます。自由に好きなことをできる時間のある人は、努力すればできることがたくさんあります。家事や育児や介護をしたり、自由な時間がない人は、努力したくても現状で頑張るしかないことの方が多いです。人の頑張り方を単純に見えるところだけでは比較も評価もできません。両立の考え方も多様化してきていると思うし、プロとして極めている人は何かを犠牲にしているかもしれません(本人が思ってなくても身近な人は思っていたり)。目立たない人でも、家族や仲間や仕事を大事にして、自分にできることを頑張っている人もすごいと思います。


◾️どのようにSWとしての考え方を養っていったのか

・色んなSWの働き方、考え方、現場を知る機会に足を運びました。
(見学、研修、勉強会、スーパービジョンなど)
・患者さんや家族や地域の悩みや思いを知る機会に足を運びました。
(家族会、患者会、連携の会、講演会など)
・事例ひとつひとつの積み重ねで経験を振り返ること
ネットや本で得る考え方などの情報はただの情報で、それを情報提供するならAIの方が合っている業務になります。知識を得るだけでは不十分なので、考えさせられる、気付かされる、刺激される、感情を揺さぶられる、そういう体験をさせてもらって養ってきたと思います。

一人で行っていたことは、自分が何を感じているか、何がダメか、どこが成長してきたかなど、アウトプットして見える化(セルフスーパービジョン)を繰り返していました。楽しんで想像力を鍛えることも意識していました。(どんな未来になるかシュミレーションゲームとか)→これ皆でやってみたら面白いかな(@ ̄ρ ̄@)


◾️先輩に報告するタイミングがなかなか掴めないので教えて欲しいです

経験年数、先輩の考え、職場の機能、人員体制、これまでのどんな注意指摘を受けたかによっても違ってくると思います。「タイミング」だけの課題か、「掴めない」要因は何か整理してみた方がいいと思います。
僕の経験や、報告する側、受ける側の悩みや不満も数えきないほど聴いてきた経験から整理してみます。

<よく聞くダメなタイミング>
・忙しい時(いつも忙しそう・・)
・話している時(電話、打合せ、会議など)
・次の予定に入る時(会議、外出、退社など)
報告する相手のスケジュールは把握しておきましょう。

<どんなタイミングがいいか>
・急がないなら、朝礼、ミーティング、昼休み、終礼など
・報告する相手の予定を当てにしすぎない(予定は更新されるものと思え)
・忙しくなる前
・どんなタイミングがいいか確認しておく
・ダメなタイミング以外でつかむ

<緊急、急ぎの時>
業務上、比較的よくあると思うので、事前に打ち合わせておくことをお勧めします。ダメなタイミングでもアプローチ方法が、「職場内で決まっている」場合もあれば、「人によって違う」場合もあります。それが現実です。

<報告の方法を工夫する・内容>
・タイミングを確認する伝え方(報告いいですか?だけは伝わらない)
・口頭、メモ、報告書、チャットなど、職場環境に合う方法で工夫を
・結論、要点を簡潔に!説明が長い報告は嫌う人が多い
・SWとしての考えも伝える(報告だけと油断しない)

<個人の課題か、部署の課題か、大事なことは何か>
・部署の課題があれば、部署の仲間や先輩に相談しましょう
・個人の課題でも、部署の仲間や先輩に相談しましょう
・大事なことは何か、緊急か、どんな問題か、自分の勇気か

タイミングが掴めないことを相談しても「自分で考えろ」と言われる場合があるかもしれません。誤ったタイミングを繰り返していないか、指導内容を振り返って理解する努力をしましょう。振り返るには「タイミング」「方法」「内容」「事実」「自分の考え」など書き出してみると分かりやすくなると思います。そして周囲の意見も聞いてみることです。

理不尽な場合があるかもしれません。社会の中ではどこでも理不尽は存在します。理不尽が過ぎてハラスメントかなと思う場合は勇気を持って相談しましょう。ハラスメントの場合は記録が一つの証拠になります。

◾️自分のメンタルが低下している時に、他職種のスタッフから引っかかる言い方をされて時に嫌な気持ちになってしまい、声色に出てしまっていることを改善したい。

「メンタル低下」「引っかかる言い方」「嫌な気持ち」「声色に出る」それぞれの原因要因について整理してみた方がいいと思います。4つの要素以外に「引っかかる言い方」をさせるキッカケがあるはずです。例えば「誰かの発言や行動や態度」がキッカケになっていればそこも整理してみたほうがいいと思います。


◾️業務の中でモヤモヤを感じた際の切り替え方(リフレッシュ方法)があれば教えて頂きたいです。

業務中にやってた方法
・簡単ストレッチ(座ったまま、立って、会議室で)
・目を閉じて深呼吸
・今日は残業しないで元気が出るものを食べに行こうと何を食べるか決める
・外の空気を吸う、外の景色や音(空、雲、街並み、鳥、車、電車、人)を眺める
・脳内でテーマ曲を流す
・別の業務に取りかかる
・誰かと話す(モヤモヤのこと、世間話)
・モヤモヤする!とハッキリ声に出す
・モヤモヤを書き出す
・モヤモヤの言い訳を考える
・自分を正当化してそれに値する行動をする

「言い訳」や「正当化」は自分は頑張っているという自己肯定の側面と、モヤモヤに関する自分の言動の「意味付け」や「事実分析」する作業になって、次の行動に繋げる振り返りになっていたと思います。間違ってないけど足りない未熟なところはあるな・・とか


◾️SWとしての強みをどのように見つけていったのか、どのようになりたいか理想とするSWはいましたか

当日のチャット質問で内容を正確に覚えてなくてごめんなさい。
他の方々がコメントしてくれてたので、僕も思ったこと書いてみます。

例えば、よく言えば「粘り強い」悪く言えば「諦めが悪い」そんなところが強みの一つですが、患者さんや先輩やバイザーに気づかせてもらったと思います。

初任者の頃、母校の大学に初めてMSWを経験した先生が着任され、スーパービジョンをやるというので応募しました。「君は溺れかけてるのに、ちゃんと溺れない。しっかり溺れた方がいい。」とヒントを与えてくれたのですが、当時の僕は「ひどいなーーーᕦ(ò_óˇ)ᕤ、溺れたら大変じゃん、だからもがいてるのに!」(心の声)なんて思いつつ、毎月通いながら自分の振り返りの下手さや視野の狭さを感じました。スーパービジョンは気が重いしキツかったけど(片道50km以上通ってたってのもあるけど・・だって仕事終わってから会場に着いた頃はヘトヘトだし)、何か気づかせてくれるものがあって先生さすが(上から目線👀)と思ったのと、乗り越えてSWとして成長したい気持ちが勝って通い続けました。
いろんな人との関わりの中で示してくれる反応(言葉や態度)から気づかせてもらうことが多かったし、スーパービジョンでは深く向き合う機会になったし、そうして培ったものが基礎になっていったと思います。

僕は同じ県内に理想に思う先輩がいました。

他の病院の先輩たちから「患者さんの権利を守れ!病院と戦ってこそSWだ!」そんな言葉をよく耳にしていました。「病院と戦う」その意味は色々あるかと思いますが、当時の僕は「ストレートな表現すぎる」と感じたり「職場と揉めて転職した」という話を聞くと、「患者さんはどうなるの?」と思っていました。

そんな中よく相談していた先輩は「いつも冷静で論理的で芯があってブレない」だから「いつも的確」「僕のことも見透かされている」そんな怖さを感じつつ、厳しく優しくしっかり評価して意見をしてくれたり、よき相談相手でよき理解者で、あんな風になれたらいいなと思うようになりました。


不安や悩みを抱えながら頑張っている皆さんへ

しくじる経験がなければ、乗り越える努力もありません。その努力は知識に経験が加わって力となって蓄えられていくと思います。
しくじりは伸びしろだ!

好きな言葉の一つを贈ります

穏やかな海は、いい船乗りを育てない
A Smooth Sea Never Made a Skillful Sailor.

第32代アメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズベルト(Franklin D. Roosevelt)の言葉


とっても長くなりました。
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