渡辺香津美 / Mobo - 自分の聴覚に多大な影響を与えたレコード (6)
ブログ記事 (2020年11月5日) からの転載です。
前回からだいぶ間が開きましたが、Facebook で回ってきたバトン「自分の『聴覚』に多大な影響を与えたレコード」の補足その6、渡辺香津美の “Mobo” です。
渡辺香津美 / Mobo (1983. DOMO AW-20006~7)
これ、公式な形でオンラインで聴ける音源が見つからないんですよね。どうするか迷いましたが1曲目の「上海」だけ YouTube から貼っておきます。 (権利的に不透明なので YouTube の音源へのリンクは削除しました)
一応アルバム丸ごと上げたものもあるのですが、ちゃんと聴きたい方は CD を買っていただくのが一番良さそうです。
これも前回同様2018年のバトンでやはり言及していたので、そちらを転載します。
従来のフュージョンの枠組みで聴いてかっこいいと思えたのが「Voyage」「Half Blood」「遠州つばめ返し」の3曲。これはメンバーがケイ・アカギ、マーカス・ミラー、オマー・ハキムという陣容で、実はレコードを買ったばかりの頃はこの3曲ばかり聴いていました。
その後、ラストの「All Beets Are Coming」の壮絶セッションにハマり、1曲目の「上海」のぐしゃっとしたコードの響きにハマり…と少しずつ魅力に目覚め始め、いつしか私にとって無くてはならないアルバムになったのでした。
2018年の文章でも書きましたが、何重にも重ねられた香津美のギターはどれがソロでどれがバッキングなのか時によくわからなくなったりします。ギターシンセでギターじゃない音を混ぜ込んだり、フレットレスギターの響きがどことなく和の雰囲気を感じさせたり、キング・クリムゾンさながらのポリリズムが現れたりもします。まさに「聴覚」に刺激を与える聴取体験、それがこのアルバムでした。
Spotify にこのアルバムに収録の「遠州つばめ返し」だけ見つけましたので貼っておきます (domo レーベル期のベスト盤 "Best of domo years" に収録)。
「キングクリムゾンさながらのポリリズム」のリンク先はブログになっていますが、note にも転載済みです。
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