よしお

メガバンクでデータを整えたりデータ活用を推進する仕事をしています。銀行のデータに関係す…

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メガバンクでデータを整えたりデータ活用を推進する仕事をしています。銀行のデータに関係することとかしないこととかをつれづれ書きます。メディア系企業とか広告代理店にもいたこともあるので、その成分も入ってます。※発言は個人の見解であり、所属組織を代表するものではありません。

最近の記事

OpenAIとAI倫理のこと

この2週間、世界を騒がせたニュースはその進化と同じかそれ以上の速さで収束しました。 こういうセンセーショナルなニュース(かつ勧善懲悪な感じの顛末)は、とても日本人好みな感じで、また一層堪らないものでしょう。 サムアルトマンを追放した当事者の一人とされるサツキバー氏ですが、X(Twitter)ではサングラスなんかかけてまるで悪人ヅラですやん(スクショとか貼らないけど写真見てみて) ただこのサツキバー氏、過去には英DeepMind社(米Google傘下)でAlphaGoの開発を

    • パナソニックによるブルーヨンダー買収のねらい

      パナソニックが米ソフト大手のブルーヨンダーを完全買収します。これまでの出資額20%から100%に一気に引き上げます。 よくある大手製造業のソフトウェア転換なのか市場の評価なども含め、ニュース記事ではソフト転換が語られていますね。それがそれほど好感されず評価を落としている面もあるようです。 ちなみに日本マイクロソフトから樋口氏を代表として招いたのが2017年、翌年の2018年にはヤフーや日本IBMなどでマーケ職を歴任した山口氏が、さらに2019年には米アップルやGoogle

      • わかりそうでわかりづらいパーパス

        富士通が12年ぶりにFujitsu Wayを刷新、DXを全面に打ち出すとともに中心にパーパス(=社会における当社の存在意義)なるものを据えました。 パーパスってなんだ?富士通は「社会における当社の存在意義」と定義しています。耳慣れないなと思っていましたが、パーパスを定めている企業は他にもあるみたいですし、今年に入ってパーパスを定める企業も見受けるようになってきました。 これまではミッションや企業理念という表現であったものが、改めて見直され、新たにパーパスとして登場している

        • NFTが流行る予感

          IT界隈はアルファベット3文字が多いですね。Non Fungible Token(代替不可能なトークン)だそうです。正式名聞いても、日本語にされてもピンときませぬ笑 NFTってつまりなんだちょと乱暴ですが簡単に言うと、デジタルなものの鑑定書って感じのようです。デジタルのいいところは、Ctrl + C & Vで簡単にコピペできるところですが、NFTはそれを許さないようです。レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザの微笑み」の本物はフランスのルーブル美術館にしかありません。そして物

        OpenAIとAI倫理のこと

          リスキリングという人材戦略

          昨年の後半から、リスキリングが来ているそうです、なんだか耳慣れない言葉ですが、Re-Skillingと英語で書くと、なるほどわかりやすそうです。 リスキリングとはリスキリングは、現在米欧で注目されている人材開発の手法のようです。リクルートワークス研究所のレポートから読み取れた内容としては、つまるところ、OJTやOff-JTを活用した新しいスキル獲得に近そうな印象です。 ただ、リスキリングの意味するところは、現在ど真ん中の”デジタル”に関わる技術に絞っているようなので、純粋

          リスキリングという人材戦略

          KADOKAWAの資金調達がいろいろすごい

          KADOKAWAがIP強化のため資金調達をします。 提携手法がなんともうまい調達先がソニーとサイバーエージェントというのは、大手企業の資金調達先としてはかなりユニークな印象です。企業間の連携はよくある話ですが、連携の仕方としてこれほど目的も内容もクリア(資本注入)なのは、お見事です。 そもそもKADOKAWAは歴史的に見て、なんとも提携上手です。最近の提携はドワンゴですが、本格的なドワンゴとの統合により、魔法のiらんど以降、オンラインとオフラインの行き来を更に自在にしまし

          KADOKAWAの資金調達がいろいろすごい

          IoTの次はIoBがくるらしい

          IoB=Internet of Bodies の略だそうで、IoTの延長っていうかちょっと変化球な気もします。言葉としては2018年くらいから出てきているようですが、一般的にはまだそんな浸透してない感じですかね。 IoB的なデバイスIoBと聞いてパッと思いつくのは、昨年NBAの全選手に配布されたOURA RINGです。センサーが付いた指輪で、体温・心拍・睡眠時間等を取ることができます。 私も使用していますが、たしかにFitbitなどとは違って、睡眠や体温など日常的な数値が

          IoTの次はIoBがくるらしい

          ボーッとしてたら年末に経産省から「DXレポート2」(中間報告版)が出ていた

          年末に突如登場したこともさることながら、そもそも経産省が続編をつくっていたことに驚きました。やりっぱなしにせず、追いかけ続けるあたり、かなりの危機感が感じられます。また内容もさらに熱のこもったものであり、行政の並々ならぬ本気度です。 中間報告とのことでも内容は強い危機感2年前、2025年の崖で話題になった経産省謹製のDXレポートの第二弾が出ていました。今回は中間報告ということで年度末に向けてさらに練られるようですが、これだけでも彼らの主張はギュッと詰まっていそうです。 ま

          ボーッとしてたら年末に経産省から「DXレポート2」(中間報告版)が出ていた

          ソニーはクランチロール買収でプラットフォーマーになれるか

          実はソニーはアニプレックスを傘下に持ちます。そんなソニー>アニプレックスの子会社、ファニメーションがクランチロールを傘下に収めます。 実は鬼滅にも関わっているソニーのエンタメ事業ソニーがアニメ?という向きもあるかもしれませんが、知っている方は知っている、いま話題絶頂の「鬼滅の刃」を制作するアニプレックスはソニーのグループ会社です(正確にはソニーミュージックエンタテインメント)。ソニーのエンタメ領域は歴史が長く、1980年代にさかのぼります。 初代PSプレイステーション(PS

          ソニーはクランチロール買収でプラットフォーマーになれるか

          ABEMA TIMESに見る発信環境としてのインターネット

          東京で2度目の緊急事態宣言が発出されました。 多くのニュースで報道されていますが、気になったのはABEMA TIMESによるもの。 Abema TV と ABEMA TIMES最近はYahoo! ニュースの方にもニュース出してますね。ABEMA TIMESの記事はよく見かける気がします。普通にメディアサイトとして運用しつつ、Abema TVの方に送客してるんですね。パッと見ですが割とシームレスそうな気がします。 Abema TVは、当初は将棋や麻雀あたりを手始めに、民法で

          ABEMA TIMESに見る発信環境としてのインターネット

          NETFLIXのUX進化に見るデジタルトランスフォーメーション

          昨年の記事ですが。 ネットフリックスが1年以上なにも視聴していない顧客に対して退会を促す(メンバーシップのキャンセル)と発表しました。 ネットフリックス流の新しいマーケティングのやり方記事によれば、対象数は「メンバーベース全体の1%の半分未満」(表現分かりづらいですが、全ユーザーの0.5%以下ってこと?)とのことで、すでに驚異的なアクティブ率ということになります。 これまでのマーケティングであれば「非アクティブ率をどう下げるか」に取り組むと思うのですが、彼らはそんな次元は

          NETFLIXのUX進化に見るデジタルトランスフォーメーション

          身分証が全部アプリになったら、サイフがいらない未来が来るかもしれない

          ちょっと前の記事ですが、慶応大が主導して次世代のデジタル認証基盤の実証実験を進めています。 豪華な参加企業たちこういう取り組みにけっこうマイクロソフトが出てくる気がします笑 本国のテクノロジーの強さを背景に、日本法人としては今後の市場確保においてポールポジションを取るためにもいろんな領域に根を張ってうまく動いているな、って印象です。 それと慶応大SFCといえば、こないだ内閣官房参与に参画されることになった村井純氏の古巣。むう、この実証実験はかなりのスケール感を感じます。 ち

          身分証が全部アプリになったら、サイフがいらない未来が来るかもしれない

          ドイツ代表に見るビッグデータサッカー

          先月、ドイツ代表はスペイン代表にまさかの0−6で完敗。 たしかに同国は2018年のW杯以降、FIFAランキング15位くらいに甘んじてはいましたが、それでもこれは・・って感じです。 実はドイツは2014年W杯でぶっちぎり優勝した強豪国 実はドイツは強豪国です。2014年W杯の準決勝では、あのブラジルを7−1で下す衝撃の結果も残しています。 その原動力になったのは意外にもERPでおなじみのSAP社(しかもHANAですよ)。 2006年のW杯、自国開催にも関わらず3位の結果を受

          ドイツ代表に見るビッグデータサッカー

          フィンテックの銀行化を歓迎するレポート

          OCC(米通貨監督庁)の主任エコノミストが発表した論文で、ステーブルコインを発行する企業の国法銀行化のメリットが説明されましたと。 やっぱアレですか、リブラ(ディエム)ですか?この記事の結びで「既得権益者の反発が予想されるとされています。 それは大手行だけでなくFRBもそうであると。 提出元がOCCということを考えるとき、民主党政権へ移行する前にやれることをやっておこうという姿勢と見る向きもあります。 民主党政権に移行すると相対的にFEDの力が増す、それに備えての駆け引き

          フィンテックの銀行化を歓迎するレポート

          サントリー クラフトボス Flash Back Memoriesの動画

          一時代を築いたFlashが今月いっぱいで終了になります。 サントリーからは、Flashで作られたコンテンツを振り返る動画&CFが制作されています。 これに反応するあたり、年代が出ちゃいますね。 Flashにとっての終わりの始まり私も大学生のときに初めてパソコンを購入し(兄者と同じFMVだ)、砂糖水やらラーメンズなどのFlashムービーを漁ったものです。 (ちなみに動画ではFlashと関係ないのに侍魂が登場します、秀逸です) 私的にまだ記憶に新しいのですが、そんな人気絶頂な

          サントリー クラフトボス Flash Back Memoriesの動画