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すべからく間違える日。

昨夜、起業アドバイザーの提案であった自分のプランの再構築を検討しつつプレゼン用テキストを改めていたら深夜3時になっていた。

翌朝(今日だ)午前10時に人に会う約束があったので、アラームを7時30分にセットして慌ててベッドに入った。

アラームの音で起きたら、なんかちょっと暗い。
お天気が悪いのかな?と思って窓を開けたらまだ太陽が下のほうにある。
時計を見たら6時だった。

アラームのセットを間違えたようだ。

しばらくベッドでぼんやりとしながら過ごした後、身づくろいをし、紅茶とリンゴジャムのせトーストを食べてピアスを付けようと思ったら、ピアスがアクセサリートレーの上にない。

たいして高価でもないけど、ダイヤのピアスなのでなくすと悔しいやつだ。

記憶を辿ってみるとテーブルの上に置いた覚えがあるので落ちているかもしれない、と思ったらやはり一つは床の上に落ちていた。

しかし片方は見つからない。

探していたら出かける時間になってしまったので、仕方なくあきらめて家を出て駅まで歩き電車に乗った。

電車に乗り3駅ほど過ぎてから、行き先とは反対方向の電車に乗ったのだと気づき慌ててもどる。
そして、目的地の駅で降りて約束のカフェに行ってみると閉まっているのでちょっとうろたえる。

おかしいな、とおもってメッセージを見直してみたら別のカフェだ。

場所を間違えたらしい。メッセージを確認してみると約束した場所は遠くないので、グーグルマップを使って探し当て、到着したがやはりそこも閉まっている。

もういちどメッセージを見直してみたら約束の日は明日だった。

自虐的な気分になるが、お天気もいいし今日は暇だ。
近くのカフェでモーニングセットを食べて帰った。

家に帰ってもういちどピアスを探すためにとりあえずソファを動かして下を見てみたが見つからない。

諦めてふとふりかえると、ピアスはふつうに床に落ちている。

「ああ、よかった」と独り言をつぶやきアクセサリートレーの上にもどしておいた。

ピアスは私がいない間に帰ってきてくれていたようだ。



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