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watarutsuchiya
喋りすぎないこと
ジャズの話。
なかなか上手くはならないけれど、ジャズ・ギターの勉強を続けている。
先生からよくアドバイスされることは
『弾かない勇気』
みたいなことだ。
ギターは楽器の特性上、当たり前だけれど、息継ぎなしで沢山の音を弾ける。どうしても弾きすぎになりやすい。
いや、本当の問題はもっと心構えみたいなところにあって、
『音数が多い方がいい演奏なんじゃないか』
『複雑なフレーズに挑戦した方がいいんじゃないか』
というような、間違った信念みたいなものが演奏中に出てきて、つい沢山の音を弾いてしまう。
何か不安になって、言葉を継ぎ足すように、意味のない音を付け足してしまう気がする。
よくジャズは言語に例えられる。プロの目から見たら音を継ぎ足すことは多分、意味のない言葉を吐き散らしているように見えるのだと思う。
短いフレーズを丁寧に演奏すること
自分にできることの中で音楽に貢献することの方が
本当は遥かに大事なのだと、繰り返し教えられる。
喋りすぎず、スペースをあけて、
誰かにそこを埋めてもらうこと。
もし『今は何もしない』ことがベストな道であれば、
迷わずにそれを選ぶこと。
『音楽を学ぶことには良い面しかない』と言った人がいた。多分その通りなんだろうと思う。
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