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化石燃料は生活のどこに使われているのか? オランダ子ども向けニュース番組’NOS Jeugdjournaal’の子どもと考える環境問題【360】

 先月末より、気候変動について各国の首脳が話し合う気候変動枠組条約の締約国の会議(COP28)が行われていました。そのCOP28について、オランダの子ども向けニュース番組’NOS Jeugdjournaal’でも報道されていました。

 環境問題については、民族や宗教に関わらず、人類共通の脅威でもあります。そういった問題を乗り越えるために、私たちは子どもたちと今起こっている問題について知る必要があります。オランダの子ども向けニュース番組では、どのように報道されるのでしょうか。

私は娘と一緒にその報道を見て、非常に分かりやすく伝えられていたと感じました。こういった分かりやすい情報に幼い頃から触れておくことで、日常生活の中で環境問題について考える機会がいろんなところに用意できると思います。今日はその内容を記録しておきます。

化石燃料はどこにでもありますが、正確にはどんなところに使われているのでしょうか?

Fossiele brandstoffen zijn overal, maar wat zijn het precies?

ニュースの説明文

 気候の話になると、「化石燃料」という言葉をよく聞きます。それらは地球温暖化に重要な役割を果たしています。

動画の内容

 朝目覚めるとシャワーを浴びます。その時にガスを使用します。また、部屋を暖めるために暖房を使います。オランダでは、部屋を暖めるためにガスが必要なのです。学校や会社に持っていくサンドイッチはビニール袋に入れます。このビニール袋は石油から作られます。石油はその他に、歯磨き粉のチューブ、おもちゃ、食べ物の包みなど、かなりたくさんのものに使われています。それはみんな知ると驚きます。

気候変動の問題に対処するには、長く使えるプラスチックに変える必要があります。プラスチック製のものを買うのを減らすこともできます。また、多くのゴミが出てしまい、その中にはリサイクルできるものもありますが、リサイクルをするにも石油が必要になります。

 仕事に向かう時、自転車であれば良い運動になります。しかし、かなり遠いところまで行かないといけない場合は、車を使って移動します。皆さんが知っている通り、車はガソリンやディーゼルで動きます。これはどちらも化石燃料なのです。そういった車は今は電動で走るものもあります。
 そして、オランダには900万台の自動車が走っているのですが、そのうち電気自動車が4%しかありません。増えてはいるものの、まだ十分ではありません。90%はまだ化石燃料を使っています。バスやトラック、私たちの荷物を運ぶ船、飛行機なども化石燃料を使っています。飛行機は休暇などで利用することもありますが、短時間で多くのエネルギーを消費します。

 次に職場についた時のことを考えてみましょう。ここでもガスを避けることはできません。携帯電話には、いろんな金属が含まれており、それらを作るために石炭が使われています。そういった金属は、テレビやコンピュータ、ラップトップその他の電子部品に含まれています。
 私たちは身のまわりでたくさんの化石燃料が使われていることがわかります。石油、石炭、ガスがなくなってしまうと私たちの生活はどうなってしまうのでしょうか。他のエネルギーの作り方としては、風力発電や太陽光発電があります。プラスチックのリサイクルなども重要です。それは石油から生産されるものではありません。また、植物から作ることもできるでしょう。

子どもたちが環境問題について知る機会

 このニュースでは、非常にわかりやすくエネルギー問題について理解することができる構成になっていると思いました。私たちの生活の中でどれぐらいのものが資源と関わっているのか、化石燃料に頼らない生活にするにはどんな取り組みが必要なのかがわかると思います。
 とはいっても、私たちの生活には必ずエネルギーが必要です。極端に0にするという考えを持つのではなく、どうすれば人々の生活を維持しつつ資源・エネルギー問題に取り組むことができるのかを考えることが「持続可能な開発」につながっていくと思います。
 これからも子どもたちとこういったことを話題にし、いろんなことを考えていきたいと思います。

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