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子どもの自主的を家庭教育で育むには?〜家庭学習における保護者の関わりのヒント【260】

 今回もベネッセの保護者通信から共有しておきたいことを記録しておきます。家庭学習で「子どもが自主的に取り組むには?」という難しいテーマです。私も学習教室で子どもたちの学習サポートをさせていただきながら、我が子の家庭学習で苦戦しています。
 上手くいかないと感じた時は、いろんな情報にあたってみることで共通している重要なことが見えてくるものです。今回はそういった視点から、「子どもが自主的に学ぶために必要なこと」について、私自身が重要だと思ったことについてまとめていきたいと思います。

1年生ってどういう年齢?

 1年生ぐらいの年齢だと、興味がある時は自分から進んでやることができるが、学習に対してはまだ気まぐれであり、「自分でやる」という習慣がついているわけではありません。それを前提に考える方が良いです。
 私も、実際に子どもたちが学習として取り組める姿勢は、差はあれど7〜8歳ごろからのように感じています。これについて根拠はありませんが、教室でいろんな年齢の子達に関わっている時にそのように感じます。

自主性の「芽」を育てる

 当然の話ですが、いきなり「自主的にやりなさい」と言ってもそれは逆効果です。その時点で自主的ではありません。子どもが家で勉強しないと、つい口出ししてしまいたくなる気持ちが出てくるもかもしれませんが、本来大変なことはやりたくないものです。むしろ、好きなことを選んでやるのが自然だと感じる方が楽かもしれません。

 
おさえるべきポイントとしては、子どもからやろうという気持ちを持って何かを成し遂げた時に、しっかりとそれに対して褒めてあげることで、自主的に取り組むことの喜びや達成感などを持たせてあげることです。私も教室では、それとなく子どもの気持ちが向くまで待ち、頃合いを見て声かけをします。もちろん、「やらされる」よりも「自分からやる」方が学習効果も高く、課題もスムーズに進めることができます。何よりも、その積み重ねが自主的に学ぶ土台づくりにつながっているのです。そういったことが習慣化されていくと、授業の中でもタイミングが来れば自ら「そろそろやろうかな」と言ってくる子がほとんどです。

自分でやってみるためのポイント

① ゆっくり待つ
② 一緒にやる
③ たくさん褒める

 特に、①「待つ」と③「褒める」は、かなり意識しないと難しいのではないかと感じています。この姿勢を持っていないと、②「一緒にやる」となっても横から口出しばかりになって、結局は喧嘩で終わってしまうことが多くなります。

 もし、自分からやりたがらない様子であれば、一緒にやってみるのが効果的だとされています。何かにチャレンジしてそれができるようになると、充実感や安心感などが持てるようになり、それがやる気の土台になっていきます。
 難しいと思っていたことも、保護者の方と一緒に取り組むことでできるようになれば、「できるという実感」が増えていきます。そして、いずれは自分でできるようになっていき、それが大きな自信につながります。

保護者としての関わり方はどうすれば良いか

 勉強の習慣を少しずつつけていきたい場合は、子どものタイミングで誘うようにしてあげてください。また、学年や学期の区切りなどで、家庭学習について子どもも含めて家族で話し合うことも大切です。大人だけで勝手に決めてしまうのではなく、話し合いの場に子どもも参加させることで、意識も少しずつ変化します。

 子どものタイミングで学習に取り組めることができたら、最後はたくさん褒めてあげることが重要です。それは、何が正解でどこを間違えていたのかという話ではなく、「自分で決めて勉強することができた」という事実自体を褒めます。

 また、勉強というものを意識させるきっかけとして、保護者自身が勉強している姿勢を見せることも重要です。

「子どもは親の言うようになるのではなく、親のしているようになる」
という言葉があるぐらいです。
子どもにしてほしいと思うことは、自ら実行するという気持ちも重要です。

 そして、保護者だけでなくいろんな大人から褒めてもらえる状況も大切だとされています。確かに、お家の人とだけでなく、他の大人も勉強することを肯定してくれたら、学習に対する意識が前向きになり、意欲も湧き起こってきますね。

子どもが自分でできなくて困っている時は?

 子どもの勉強を手伝うことは、程度ややり方によりますが、基本的には問題はありません。イメージとしては、サッカーのアシストのようなものでしょうか。

 ここでは、子どもの側で「ここまではできているね」と認める声かけを中心にサポートしてあげることが重要です。
 手伝うことで子どもが自分でできない子になるのではないか、という心配もあるかと思います。しかし、子どもは次第に成長して自立しようとしていくもの。やがて、自分でやると言って取り組もうとするものなので、少々のことは手伝ってあげて自立につながる支援をしてあげてほしいと思います。

 以上が私が保護者通信やその他の書籍から学んだことです。
 とにかく子どもたちの脳は成長途中なので、学習の土台作りをすることを優先して、子どもの心のあり方にも注目してアプローチする必要があります。
 私もこれまで学んだことと自分の実践から感じたことを活かして、自分の子どもや教室の子どもたちの関わりとして今は実践しています。
この情報が何かのお役に立てたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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