オランダで初めて英会話グループレッスンに参加[456]

　オランダに移住して４年、仕事は基本的に日本語で行うため、そろそろ外国語も勉強する必要があると思い、重い腰を上げ英会話のレッスンとオランダ語のレッスンに参加することにしました。今日は90分の英会話の日です。ウェイティングになるそうですが、今回は参加して良いということでレッスンに行ってきました。

　個人事業主として働いているのでいくらでも仕事に時間を費やすことはできますが、せっかくオランダに住んでいるので、いろんな人と直接関わるためには言語習得を進める必要があります。今日は初めて英会話のレッスンに参加して感じたことをまとめます。

簡単な自己紹介からスタート

　教室に入ると、既に参加者と先生が会話をしていました。最終的に他に新しく参加した人も加わって、参加者は11人になり、男性は私だけでした。まずは新しいメンバーは簡単に自己紹介をしてくます。そもそも、みんなに向かって話すこと自体日本語でも緊張します。笑　自分の出身となぜオランダに来たのかを話しました。
　自分ができる最大限の表現で行った自己紹介は「元高校教員でヨーロッパの歴史を教えていて、本当のヨーロッパの世界を見たいと思った。特にオランダの歴史は、日本人にとっては特別な関係があるので、いろんな人と話して学びたいと思っている。」といつの間にかスケールの大きい話になっていました。笑

レッスンの流れ

　レッスンの流れはいろんな時事問題を扱いながら先生を中心に会話が進んでいく形式でした。先生がいろんなテーマについて話しながら、少しずつ生徒に意見を求める進め方でした。
　私が魅力だと感じたのは、先生にいろんな知識があることでした。今日話した内容は以下のようなものでした。

・学校の制服についてのメリットやデメリット
・高速の電動バイク(ファットバイク)や自転車のヘルメット着用に関する国によるそれぞれの違い
・AIに頼りすぎる学生が自分で考える機会を失っていること
・イギリスでかつて起こった大気汚染
・オランダにおける教育のデジタル化が進んで本当の学力が伸びていないこと
・2020年にオランダの子どもが世界一幸福だというのは母親が幸せだから

　このように、社会情勢で興味を持てる内容が盛りだくさんでした。今回は私も含め新しいメンバーがたくさんいたので、会話の時間が限られてしまいましたが、いろんな話題を英語で話しているのを聞くことができてよかったです。

教育の課題

　中高生はPCで作業することが多いため、自分の頭で何かを書いてみろと言われたら、「何を書いてよいのかわからない」「読書なんて古い、インターネットで調べればすぐにわかる」というそうです。また、レポートなどもAIの自動文章作成機能を使って作成することもあるようで、「何ために学んでいるのか」という問題に直面しているそうです。また、先生の話によるとオランダはディスレクシア(文字の読み書きの特化して困難)が多いらしく、それがオランダが今直面している問題だという話をしてくれました。

　日本には不登校や引きこもり、低賃金長時間労働などいろんな問題がありますが、世界一子どもが幸せだと言われるオランダでもいろんな課題があるんだと改めて感じさせられました。

私の課題〜自分から会話に入ること〜

　レッスンの進行に沿って、それぞれが自然と先生の話の間に質問をしていきます。私もうまく話の間に入って発言したいのですが、どうも聞き手に回ってしまうことが多いです。疑問に思ったことがあれば遠慮なく話せば良いと先生も言ってくれているのですが、どうも今の私にとってはハードルが高いと感じます。もう少し英語の表現力が高まるとそういったことも克服できるかもしれませんが、自分から発言する姿勢も身につけていきたいと思います。

英会話で用意しておくと良いこと

　基本的に自分の伝えたいことのうち半分ぐらいしか伝えられないという感じなのであれば、自己紹介でこれは言いたいということは準備しておくと良いと思います。もちろん話題がいろいろ移っていくために、すべてのことを準備することはできませんが、英会話をなぜ受講しようと思ったのか、英会話レッスンの目標などを明確にしておくとそこからいろいろ話が広がっていきます。また、他国の文化について興味を持っている人もいると思うので、自国の文化についていろいろ話せることをまとめておくと役に立つかもしれません。あと、自己紹介に関することであれば、オランダに住んで何年とか、家族、仕事、オランダ生活をどう感じるかなどが準備できていると良いかもしれません。

　以上が今回初めて英会話のレッスンに参加して学んだことです。英語の環境に身を置くだけでなく、いろんな国から来た人の話を聞けることが何より面白かったです。オランダ出身の人だけでなく、フランス、ロシア、スリナム、スペインの人たちもいて、国際的な場所だったと言えます。今はウェイティングリストに入っているので待ちの状態になりますが、今後も自分の世界を広げるために行動を継続したいです。