見出し画像

治療家のリアルを・・・

1月21日 木曜日

本日は太陽がさんさんと降り注ぎ、春のような陽気に包まれていたような気がします

そんな本日お届けする内容は、鍼灸を行う際、受ける際に起こりうるリスクについてお話したいと思います。

それは「有害事象」と言われるものです。

有害事象とは、例えば

マッサージ屋さんに行った次の日朝起きたら腰が痛くなっていた・・・

といった場合に、事実として「マッサージ屋に行って、そのあと腰が痛くなった」という事実があり、それがマッサージ屋にいったことによって腰の痛みが発生したかどうかの因果関係にはかかわらず、そういう事実があることです。

もちろん、マッサージの刺激や方法に問題があり、腰痛が発生した場合もありますし、それ以外に、次の日までの間に姿勢や何かの動作をしたことが原因で腰痛が発生した可能性もあります。

そんな因果関係をいったんおいて「マッサージ屋さん ⇒ 次の日腰痛」という事実がありましたよ、ということですね。

このような「有害事象」というものは世の中には良くあることではありますが、この事柄をどうとらえるべきかが私たち治療家としては大切なんだと感じます。

先日、ある患者さんを施術した次の日、その患者さんの身内の方からご連絡をいただきました。

「治療を受けた次の日から背中が痛くなって、痛みが引かないんですがどうしたらよいでしょうか?」

といった内容でした

私は正直に申しますと「そんなはずは・・・」と思ってしまいました。

「いつも通りの強さで押したり、お灸も据えたがそこまで刺激は強くなかったはず」

同じようにしていた以前の時はこのように腰に痛みが出るようなことはなかった、でも今回は痛みがでたという事実がある。

これは「有害事象」です、しかし

「因果関係はわからないから、今回はたまたまだろう・・・」

とあまり気にしないでまた同じく治療にあたる人もいるかもしれません

~そんなことをいちいち気にしていたらこの仕事はできないよ~

なんていうお考えの方もおられるかもしれません。

でもそれは患者さんに対してあまりにも「不誠実」だと思います。

ここから先は

1,944字

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?