吉乃直イチオシ! 妹キャラ3選

 妹!(挨拶)

 どうも、吉乃です。今回は短編小説ではなく、妹好き(兄妹好き)な私が独断と偏見で決めた、特にイチオシの妹キャラの紹介をしたいと思います。けして、短編のネタが思い浮かばないとかそういうわけではありません。ありませんから。
 それと断っておきますが、今回紹介するのはひと際好きな妹たちというだけで、紹介しなかった妹たちと優劣があるわけではないのでご了承ください。妹は妹というだけで至高の存在なのですから。

・姫小路秋子(ひめのこうじあきこ)

 一人目は、MF文庫Jより発売された鈴木大輔先生の「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ!」のメインヒロイン、姫小路秋子です。自他ともに認めるブラコンで、アニメ版では私服が特徴的です。
 低めの伸長、黒髪ロングに赤い瞳という外見をしており、何を隠そう私のせいへ……好みを歪めた元凶です。

 出場数分は口調も相まって清楚系かと思いきやちょっと際どい発言もする重度のブラコン。決めゼリフはタイトルにもあるとおり「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ!」でこれが彼女のスタンスでもあります。
 清楚な雰囲気から繰り出される「ぐへへ」というだらしない笑みはつい癖になってしまいますね。

 初見のイメージを全力でぶっ壊してくる秋子ですが、要所要所に教養の良さがうかがえ、兄に迫るという倫理観ゼロな行動をしている割には常識的な面もあります。とはいえベースはブラコンのほうなので、立ち位置としては漫才でいうボケなのですが。

 姫小路秋子のイチオシポイントを総評すると「ブラコンでいい感じに頭のネジが飛んでいて最高」です。

・桐生瑞葉(きりりゅうみずは)

 二人目は、MF文庫Jより発売された花間燈先生の「可愛ければ変態でも好きになってくれますか?」に登場する妹、桐生瑞葉です。家庭的で独特な空気感のある、バブみ満載の妹です。

 まずわかりやすい魅力といえば、先述した家庭的なところです。料理が得意で家事を積極的にこなし、プロローグからわかる通り綺麗好き。一家に一人ほしいです。
 くわえて、二巻で兄の慧輝に下着姿を見られた際の、静かに対応するシーンは彼女の寛容さと兄妹仲の良さがうかがえます。

 ※以降はネタバレ注意ですので、もし原作3巻以降を読んでおらず、ネタバレが嫌な方は飛ばしてください。




 そして、瑞葉にはもう一つの魅力があります。
「変好き」はヒロイン全員が変態なのですが、瑞葉は最初ヒロイン候補ではなくただ家庭的で包容力のある妹として描かれていました。しかし三巻で瑞葉がシンデレラであると発覚し、同時に血の繋がっていない義妹であるという事実も判明。正式にヒロインレースに参戦しました。
 先述のとおり、本作のヒロインは全員変態。そう、つまりヒロインとして参入したということは瑞葉も例に漏れず変態だったのです。瑞葉には脱ぎ癖があり、ストレス発散や気分転換でパンツをキャストオフします。

 普段は家庭的で包容力のある良い妹、しかし義兄に恋心を寄せる乙女で脱ぎ癖があるというギャップ、これが瑞葉の魅力と言えるでしょう。最終巻まで読めば、更に正妻としての魅力も見えてきます。

 桐生瑞葉のイチオシポイントを総評すると「家庭的でバブみあふれ、ギャップがいいアクセントになっていて最高」です。

・比企谷小町(ひきがやこまち)

 今回紹介する最後の妹は、ガガガ文庫より発売された渡航先生の「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。」の比企谷小町です。我らが夢の最果てであり、妹という概念の体現者。まあ実際妹なんですけども。
 思わず「どけ! 俺がお兄ちゃんだぞ!」と言ってしまいたくなるくらい最高の妹なんですが、やはり小町の兄は性根の腐った八幡しかいない。あの腐った八幡なりに育ててくれたからこそ、小町が存在しうるのです。

 脱線しました。それでは小町の、私が思う魅力を説明しましょう。端的に言うなら、ヒロイン性のない王道な妹ポジです。
 そもそも小町はヒロイン枠ではなく(公式の見解)、作品としてもやや古い枠なので今のようにザ・ヒロインといった可愛さは薄め。もちろん可愛らしい面はありますが、ヒロインに比べると薄味です。それゆえにヒロインには出しづらい関係性を表現することができます。

 最も明確なのは八幡への罵倒。ヒロイン系の妹なら兄を罵倒する際はせいぜいが「えっち」とか「……ばか」ですが、小町が八幡を罵倒するときはこうです。
「まったくこれだからゴミいちゃんは」「小町から見ても高校生って大人~って感じがしますよ~、兄を除いて」「壊れてるのはお兄ちゃんの方だね」「お兄ちゃんは何で教室にいないの、居場所がないの?」「今さらそのひねくれた性格が治る訳がないじゃん。お兄ちゃんだよ、ゴミいちゃん」「ゴミいちゃんのバカ、ボケナス、八幡!」
 以上、本文から引用です。もうここまでくると清々しいですね。もはや名前すら罵倒として使うのです。この時点でただ可愛いヒロインではないことが計り知れます。(※ヒロインではない)
 ここまで罵倒できるのは、ヒロインという属性がなくひっそりと兄を支える妹としての立ち位置があるからこそです。また小説二巻、川崎沙希の問題を解決するときに語られるエピソードからは、普段の罵倒に隠れた兄への感謝などがうかがえます。

 八幡そのはひねくれた性格でヒロインたちとすれ違いますが、そんなダメな兄を見ても「しょうがないなあ」の一言で済ませ、兄の背中を押す。これこそが小町の持つ、妹という立ち位置を最大限に活かした魅力です。

 比企谷小町のイチオシポイントを総評すると「ちょっと生意気だけど妹としての魅力の密度が高くて最高」です。

 ということで、独断と偏見で決めたイチオシの妹キャラ3選でした。こういう魅力を、自分の書く妹にもちゃんと詰め込んでいきたいですね。(願望)

 それではまた別の記事でお会いしましょう。妹!(締)

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