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ライトノベル市場における妹モノ作品の歴史


 妹!(挨拶)

 こんにちは、吉乃です。自己紹介を除いて第一回目の記事は、タイトルにあるとおりライトノベル市場における妹モノ作品の歴史についてです。
 古来妹キャラは主役というよりサブキャラ・アシストキャラとして主人公をサポートしたり場の空気を調整するような役割で登場することが多かったです。ですがPCゲームをきっかけにヒロインの一人として参集。その流れは漫画やライトノベルといった他のサブカルチャーにも伝播していきました。とはいえヒロインの属性としてはマイナーで、市場から見るとその数はごく少数です。そんな妹の、ライトノベル市場での歴史について簡単に語っていこうと思います。

 ではまず、最初の妹ラノベについて――は、ちょっと探すのが難しいため今回はパス。妹モノが今ほどの知名度を得るまでの経緯について話しましょう。ただ、これはあくまで私が調べたうえでの考えなので、そこのところはご了承ください。
 というわけで、どの作品が妹モノの火付け役となったのか。それはみなさんご存じ、伏見つかさ先生著、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」です。電撃文庫より、2008年に出版されました。12巻で本編は完結しており、今はifシリーズ(サブヒロインルート)が刊行されています。2010年にアニメ化し、13年には2期が放映されています。妹モノに疎い人でも、ライトノベルやサブカルチャーを嗜んでいれば名前くらいは知っているであろう超・有名作品です。まさしく、妹モノの金字塔、妹ブームの火付け役です。
 他にはというと、「俺妹」と同年同レーベルより佐島勤著「魔法科高校の劣等生」、2011年にMF文庫Jから発売された田口一著「この中に1人、妹がいる!」、同年同レーベルより鈴木大輔著「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ!」。2012年、MF文庫Jより榎宮祐著「ノーゲーム・ノーライフ」。2013年に角川スニーカー文庫より上栖綴人著「新妹魔王の契約者」、同年ガガガ文庫より日日日著「ささみやさん@がんばらない」などがあり、「俺妹」をきっかけとして先述の有名作品を含む2011年から2013年に妹をヒロインに据えた、もしくは妹を題材とした作品が多く姿を現しました。以降は流行の中核になることはなくとも、どの世代にも必ず数作品は妹モノが出てくるくらい妹は知名度を増しました。
 また、2012年に「中妹」や「おにあい」が、14年に「魔法科」や「ノゲノラ」15年には「新妹魔王」がアニメ化したこともあってか、15~16年に妹モノ作品が一時的に増えていた。
 こうした一時的な増加はいまだに起こっており、最近の妹モノでいえばGA文庫より2019年に発売された三河ごーすと著「友達の妹が俺にだけウザい」や21年に同レーベルで保住圭著「お兄ちゃんとの本気の恋なんて誰にもバレちゃだめだよね?」、Youtubeチャンネル発祥でMF文庫Jより21年に発売された三河ごーすと著「義妹生活」などが挙げられる。

 以上が、ライトノベル市場における妹モノ作品の歴史でした。今回挙げていないものでも有名な妹モノはありますので、興味が湧きましたら調べてみてください。
 私も近いうちに、妹モノ作家として活躍して有名な妹モノ作家の方々と肩を並べたいです。
 ということで、今回はこの辺で終わろうと思います。また別の記事でお会いしましょう。妹!(締)

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