ラジオに逃亡
大学受験の頃、母親から食事中以外のTV視聴が禁止された。
もちろん受験勉強に時間を注ぐためだ。
自室にテレビは無い。
高校生のわたしは密かに逃げ道を作った。
非常時用の手回し発電式ラジオで
隠れてラジオを聴きはじめたのだ。
日中勉強の傍ら、うぃぃいいいいんとハンドルを回して発電。
両親が寝静まるとイヤホンを取り出して
色んなラジオを聴いた。
そして初めてのラジオ投稿、
深夜のニッチなラジオなので易々と採用されていき
味を占めたが最終回はさすがに投稿が殺到。
公開録音でわくわく待機するも不採用という現実を知った。
年越しにはラジオと大勢のリスナーとでカウントダウン。
そしてたくさんのサクラ散ルを経て漸く合格。
テレビ解禁とともに私の深夜ラジオ生活も終わりを迎えた。
時代は変わり、最近ではネットラジオという形も一般的になった。
私の好きな企業が社の25周年記念としてメールを募り、
ネットラジオで読み上げていくという企画をするらしい。
ラジオからはもうずいぶんと離れてしまっていたが、
なんだか受験期の自分が思い出されて懐かしく、
私はメールを送付した。
やってみるキャンペーンである。
結果、読 ま れ た!!
ラジオを普通に楽しみつつ、
人気企業だしな~と諦めていたところに名前が呼ばれ、
久々のこの嬉しさに思わず数名に報告してしまった。
自慢です。嬉しすぎて。ごめんなさい。
おまけに景品も当選し、嬉しさ2コンボ+αだったので
お礼のメールをしたためた。
そんな私のラジオ人生、今思わぬ展開を迎えている。
すべてはやってみるキャンペーンのおかげ、かな。
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