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価値観の違いで別れるってこういうことなのね


半年近く付き合っていた彼とお別れしました。超直近。

もう少し時間置いてから書いた方がいいんやないかとは思いました。
でもこれは、私が、いや、お互いが前を向いて進んでいくために話し合った末の決断だったので、円満に別れられて晴れやかな気持ちと、好きな人と別れざるをえなかった悲しさと寂しさが入り混じっている今書くべきだと思いました。

もはや羞恥心とかそんなのはないです。
多大なエネルギーを使い、こんなに真剣に誰かと向き合えたという、悲しいけれど、それ以上に得るものがあったと感じた出来事なので、まとめてここに置いておきます。

彼とは、出会ってから交際に至るまですごく時間がかかりました。
告白してくれていたのですが、私はこどもを産まないと決めているので、そういうところで渋っていました。
優しい人だったので、私がそれに甘えてしまいズルズルと友人関係を続けていましたが、ある時、かっこいいじゃん、とうっかり落ちてしまい、こちらから改めて申し込んで、交際が始まりました。

交際直後から彼の素が出始めたのか、正直に言って、急に波長が合わなくなったなと感じ始めたのを覚えています。
それまでとは違って、会話のテンポにズレを感じるようになりました。
彼は喋り、私はあまり喋らない。友人だった時からそうだったのに、なんだか速度とかが合わない。会った後めちゃくちゃな疲労感に襲われる。(この時点で、マズいかもとは思ってましたが……)

でもまぁ、人間それぞれ違うし仕方ない。
それでも、なんでも言ってほしい、と言ってくれていたのもあり、嫌だなと思ったことは、後になってもいいし嫌われてもいいからなるべく言うようにしていました。

たまに泣きながら伝えることもありましたが、それも全て真剣に聞いてくれて最大限応えてくれていました。
色々思うところはありましたが、そんなことでは嫌いにならない、という懐が深いところが本当に素敵だなと感じていたので、ずっと一緒にいられたら、とは思っていました。

でも私が一番問題に感じていた「こども」の部分。それと彼の地元が遠いというところ。
真剣に付き合っているつもりだったので、これ今後どうするんやろ、と気にしていました。

気にしているうちに、ますます通常会話ができなくなっていき、限界を感じたので私から切り出しました。

私はあなたの地元について行かないといけないのか、こどもは絶対欲しいか。(交際中に、彼がこども好きなのを知ったので、欲しいだろうなとは思ってました)
タイミングわかんなかったし怖かったけど聞きました。

彼からは、もっと早く付き合えてたら、私の近くで住む覚悟ができていたこと、こどもは欲しいと思っていることを話してくれました。
住む場所は頑張ればどうにかできたかもしれないですが、こどものことだけはどうしても譲れませんでした。それは彼も同じでした。

それから、家族のことやお互いが思っていることをたくさん話しました。
住む場所も育った環境も全く違うので、考えている事が異なるのは当然です。
二人とも、もう終わりに向かっていると分かっている中で、それでも全部話してさらけ出していました。

話すうちに、あのとき酷いこと言ってごめんねとか、あれ楽しかったね、という話も混じりだして、なんだか走馬灯のようでした。
寂しくて辛かったけどそれはキラキラしていました。

好きなのに、価値観の違いで別れるってこういうことなんやなぁ。
出産しないと決めているけど、本当言うと、普通の結婚や出産への憧れがゼロというわけではないので、私が普通にそうしたいと思える人だったら……と自分を責めるような気持ちもありました。
そんな風に思いたくないし、思わなくてもいいのに。涙が止まりませんでした。

最終的に、彼から別れようと言われましたが、それは私が言いたかったのでちょっと悔しかったです。マジでそこだけやり直したい。

お互いに、これでよかったよ、ありがとう、楽しかったよ、と言ってお別れができたので、本当によかったと思っています。
結果はどうあれ、お互いを否定せずに受け入れながら、それぞれの気持ちを伝えあうことができるというのは、本当に幸せなことだと感じました。
相手を人として大事に思ったまま離れることができて、なんだか嬉しかったです。

こういうことをやれてこなかったから、ものすごく、人間やってる〜ッ!と謎にみなぎっていました。悲しみはありますけど。
人と向き合うって疲れるけど、とっても大事なことだね。

最後に手を繋いで途中まで一緒に歩き、号泣しながら別れて、一人になった時に鼻をすすりながら、岡崎体育の『失恋ソング』のMVをスクショし、ツイッターに失恋報告をブチ上げました。

もし失恋した時は絶対に岡崎体育貼ろうと思ってたので、全てを達成した気分です。

一歩前進できました。
ありがとう、岡崎体育。

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