見出し画像

Ogini vita 201号室

【本日は大変寒くなりますので、お出かけの際は…】

お天気キャスターのお姉さんの元気いっぱいな声とスマホのアラームで目が覚めた。

「ん"ん"…。」
ピピピと徐々に大きくなる音に若干気だるさを感じながらも何とか止めることに成功した。これで地球は救われたからあと5分だけ寝かせてほしい…。

3分後。
―ピピピ、ピピピ―
(アラームの設定外すの忘れてた。起きるかぁ、もう…。)

「う…、寒い。えーと、この辺りにスイッチが…。あったあった。」

ベッドから上半身だけ出して我が家の冬の救世主のスイッチを入れる。最近新調したこたつは暖色系のこたつ布団がお気に入り。

「よし、温まるまでゴロゴロしようっと。」
上半身をベッドに戻してスマホに手を伸ばした時、お腹の虫が大きな鳴き声で鳴いた。

(……。)
お腹空いた…。昨日夜ご飯を食べ損ねて寝ちゃったせいだろうなぁ。
まずはこの元気すぎるお腹の虫をどうにかしないといけないかな。

歯磨きと洗顔を終わらせて冷蔵庫を開けるとレンチンで出来上がるオムレツとプレーンヨーグルトが残っていた。昨日特売で買ってきたパンもあるからそれも切ってトースターで焼いちゃおう。

出来上がったご飯を持ってこたつに入る。
温かくてまた眠くなってきちゃうなぁ。

(いやいや…、せっかく起きたんだから起きる!お、きる…。)

冬って好きだけどこたつに入った時の睡魔には勝てないからそこだけは何年経っても仲良くなれないでいる。交渉決裂。

何とか食べ終えてから横になる。食べてすぐ横になったら駄目だとか言われるけど今日くらいいいよね。こたつが私を誘うから悪いってことにする。

満たされたお腹とこたつの温もりが心地よくて私はそのまま少し早すぎるお昼寝タイムに突入した。