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佳野
2022年3月14日 23:54
痛む心も濡れた手も、いっその事全部海に溶かしてしまえば楽になれるんだろうか。愛する事も愛される事上手く出来ないまま、深海の底から揺らめく何かに縋りながら息をする。僕達はつくづく不器用にしか生きていけないだなと思った。これが現実逃避にしかならない事はちゃんと分かっている。それでも、彼女が少しでも僕の手を受け止めてくれるのなら僕は最期まで君の為に生きていたい。そう願った。「私、弱虫でだめだ