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アメジストの魚。

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アメジストの魚のまとめです。 宜しければプロローグからどうぞ。
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2021年7月の記事一覧

アメジストの魚。

アメジストの魚。

―プロローグ―

「僕の声が、想いが届かなくても君が幸せならそれでいいよ。」

そう言うと彼女は「ごめん。」と泣いた。

僕が一方的に掴んでいた彼女の手は、これ以上力を込めたら壊れてしまいそうで、握り返してもらおうなんて求めすぎだって、分かっていた。

だから、
きっとこの恋は始まる前から終わっていたんだと思う。

僕達はお互い報われない想いを抱えていて、この想いがある間は誰のことも幸せに出来ない

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