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おやつ

最近、おやつを用意するようにしている。


フルタイムの仕事をしていたときには、職場になるべくおやつを用意していた。それは自分のためだけではなく、同僚も自由に食べられるようにしていたのだけれども、なるべく用意していた。

たまに、生徒がお土産を買ってきてくれるので、それを置いていたこともある。でも、それだけではなくて、お買い得品をまとめ買いして、常備していた。


おやつを用意していたのは、基本的に自由に食事ができないからだった。特に、全日制高校(いわゆる普通の高校)の教員をしていたときは、朝から夕方までトイレに行く時間すらないこともざらだったので、ちゃんとした食事の時間を取れない日も多かった。

だから、ちょっとしたスキマに、ちょっとしたものを口にすることは、とても大事だったのだ。

かといって、自分だけ食べているのも何となく気が引けたので、共用スペースにおかしを置いておき、それをみんなで口にすることで、自分の間食へのハードルを下げていたのだ。


ところが、フルタイムの仕事を辞めた今、すっかり間食をしなくなっていた。

もちろん、間食をする必要がないというか、がっつりと食事を摂るなり、間食をするにしても菓子パンなりをほおばることができる状態にある。


しかし、自分にとっては水分を摂るのと同じくらい、食事を摂るのもおっくうに感じられる時がある。

そんなときには、食事へのハードルが高いので、ついつい飲まず食わずになりがちなのだ。


思えば、たまに低血糖の症状が出ることがある。

健康診断の血液検査では引っかかっていないので、今のところ糖尿病などの疾病によるものではないと思う。

となると、単純に栄養状態がわるいのだ。


家にいるときにも、妙な空腹感に襲われることがある。

街中を歩いていて、どうにも飢餓感に我慢できなくなり、何かを口にしないと気分が落ち着かなくなる。ふらふらになってしまう。

たぶん、そんなときは低血糖の状態だったのだろう。

薄々そんな気はしていたのだが、最近、「低血糖 症状」で検索して、わかったことだ。


しかしながら、自分では食べているつもりなのだ。

食事を全く摂っていないことはほとんどないし、何かしらを口にしている。それでも、症状が出ることがある。

貧血になることもたびたびあるので、それもあるのかな、という時も多い。

だが、貧血のときは気持ちわるくなるのに対して、低血糖のときは空腹感で血の気が引くのだ。そのあたりがなんとなくわかってきた。


貧血(もしくは車酔い)のときには、少し休むこと、水分を摂ること、梅干しを食べること、なんかが効くことが多い。

一方の低血糖のときは、とにかく何かを口にすることが一番だ。なるべく甘いものなどを食べることで、一気に回復する。

そんな対処法が、だんだんとわかってきた。


家にいるとそんな症状は基本的には出ないのだけれど、その症状の一歩手前くらいになることはある。

そんなときに、手軽に口にできるものが近くにあることは、とても大事なのだ。そこから外出するときにも、具合がわるくなるのを予防できる。

だから、最近、おやつをすぐ手に取れるところに置いている。外出するときには、なるべくそういったものを持ち歩いているのだが、家にも置いておくことにした。


たぶん、僕は思っているより栄養が足りていない。

確かに肥満傾向だけれども、栄養失調でもあるのだ。バランスの取れた食事は、非常に難しいものである。特に僕の場合、たぶん、全体的に足りていない。

たぶんだけれど、肥満と、栄養失調は同時に存在しうる。なんとなく妙な感じもするけれども、たぶんそうなのだと思う。


改善には、バランスの取れた食事、規則正しい生活、適度な運動が肝要なことはわかっているが、そんなことできるならこうなっていない。わかっていてもできないことは多い。

さしあたり、決して快調とは言えない最近なので、おやつという補助手段で、なんとか体調を維持している。

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