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地域がつなぐ【ひなまつり】

我が家の第一子、長男が生まれて14年目。
今年は、親になってはじめて、【 ひなまつり 】を楽しみました。設営からお祭りまで。

と言っても、女の子が生まれたわけではありません。

場所は、仕事でお世話になっている公民館です。

今年は、縁あってお声かけいただき、公民館のひなまつり設営のお手伝いをさせてもらいました。会場はホール全体と規模が大きく、準備は2日がかり。
飾られるひな人形は、公民館の関係者が使っていたものや、地域の方から寄贈されたもので、その数は約20セットもあります。

まずやったのは、各部屋の収納スペースに保管してある人形や土台の取り出しです。

引き出しを開けると、そこに広がったのはテトリスの世界。
大小さまざまな箱が、ネズミ一匹通さない勢いで、見事に格納されていました。ちょっとでも間違ったら、中に入りきれない箱が生まれてしまいそうです。
長年されている経験値があってこそなんでしょうね。


取り出した箱がホールに勢ぞろいしたら、土台の組み立てが始まりました。

説明書を読みながら進めたいけど、ところどころ紙が破れて、「謎が解けない古文書」状態。

みんなで、あーでもない、こーでもないと言い合いながら、うまくはまったらガッツポーズ!な組み立て作業です。
「あれ!」「どれ?」「そこ!」、・・・。何回聞いたでしょうか。

やりながら、何となく感覚をつかめていくのも、おもしろいものでした。

休憩時間には、研修旅行のおみやげをいただきながら、思い出話で盛り上がります。

そんなワイワイ・ガヤガヤな雰囲気が、皆さんの楽しみなのかもしれません。

たまたま別の用事で来ていた20代くらいの男性も、「何か手伝うことはありますか?」と声をかけて、現場の仲間入りをしていました。

結局、夕方までにできたのは、ひな壇の土台まで。
ほね組みを立て、赤いじゅうたんをかけるところまで見て、お先に失礼させてもらいました。

設営作業のお手伝いをしたのが、2月16日。
そして、完成したひな飾りを見に行けたのは、3月3日。

ホール全体に飾られた約20セットのひな飾りは圧巻でした。

となりの部屋にはお茶席が設けられていたり、お琴の演奏もされていたりで、伝統文化をじっくり味わう空間に感動しました。

人形の表情、着物の様子、配置されている調度品。
同じものはひとつもなく、ずっと見ていても飽きません。

僕の一番のヒットは、囲碁と将棋の小物。

この完成度、すごくないですか?


いろいろ話を聞いてみると、人形の顔は、年代によっての表情の”流行り”みたいなものがあるそうです。目や眉の太さ、口の雰囲気など。
「これとこれ、似てますね!」というものを見つけると、どちらも30歳前後の娘さんが生まれたときに買われたひな人形でした。

自分のものと同じ年代の人形を見つけたら、また違った感動を味わえそうですね。


見学にいった3月3日には、3組の地域の方と一緒になりました。

3歳くらいの女の子とご両親は、3人並んでお茶の途中。

3人姉妹のご家族は、いちばん下がまだ赤ちゃんで、お母さんに抱っこされています。「お母さんにそっくりね」と、職員の方から声をかけられていました。

帰ろうとした頃にいらっしゃったネパール人のご家族は、夫婦と女の子。
楽しそうな笑顔が印象的でした。

男の子3人の親で今まできて、ひなまつりには縁がないものだと思っていました。
それが、地域を通してひなまつりに関わることができて、今年はちょっと特別な年です。

地域が、人と人をつなぐ、人と文化をつなぐ、海外と日本をつなぐ。

実際に体験し、改めて勉強させてもらいました。

『書くンジャーズ』の今週のテーマは、【 ひなまつり 】
土曜日担当の、吉村伊織(よしむらいおり)がお届けしました。

書くンジャーズのページから、メンバーが書くそれぞれの【ひなまつり】もお楽しみください。

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

それでは、また。

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