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まさおくん物語~第2話~

(前回のあらすじ)
引っ込み思案のまさおは、ある日の下校途中に傷ついたすずめを見つけた。まさおはそのすずめを家に持ち帰り、傷の手当てをしてやった。

まさおがしばらくそのすずめを見つめていると、外に車の音がして働きに出ていた両親が帰ってきた。まさおの家族は、まさおとその両親、そして父の母である祖母の4人で、両親は家から約10キロはなれた町の酒屋で働いていたのだった。まさおは、玄関まで走っていき、両親にすずめのことを告げた。
両親は、ふだんはめったに口をひらかないまさおが、自分から話しかけてきたことに驚いた。そして、まさおに手を引っぱられながら、すずめのところに来た。両親はしばらくそのすずめを見たあと、毎日の世話を忘れないようにと言いきかせ、母は台所へ行き祖母と二人で夕食の準備をはじめ、父は庭の木の手入れをはじめた。

夕食を終え、風呂に入ったあと、すずめを見ると、いつの間にか眠っていた。まさおも、それを見ると安心してすぐ床についた。

次の日の朝、いつもより早く目覚めたまさおは、まずすずめの無事を確認したあとで、顔を洗い、朝食を食べ始めた。そして、すずめに、ご飯粒と水を与え、学校に行っている間の世話を家に残る祖母に任せ、いつもより元気に登校した。

学校での一日をいつもより明るく過ごしたまさおは、終業のチャイムが鳴ると、いそいで教科書をランドセルに入れ、誰よりも早く教室を出て、走って家へ帰った。家までの道のりを、ほとんど休まずに走り続け、帰り着くとすぐにすずめを見にいった。すずめは、なんだか昨日より元気になっているように見えた。まさおは、しばらくすずめを見てから机に向かって宿題をやり始めた。その日の宿題は、算数のプリント1枚で、まさおはほんの数分でそれをやりとげた。そして、両親が帰ってくるまで、ずっとすずめをながめ続けた。

ー つづく ー


高校時代に書いた『まさおくん物語』。前回に続けて、第2話も漢字とひらながの書き直し以外は、そのままの形で載せてみました。

さらっとしてるなと感じるひとつの要素は、すべての文末が「た」で終わっていることでしょうか。これは、意図して、工夫したうえでそうなったのではなく、ただ文を並べたらそうなっただけです。
「同じ文末が繰り返されると、文章が単調になります」と聞いたのは、大人になってから。今は、そうならないように、できるだけ工夫しているつもりです。

あとは、五感を刺激するような描写だとか、登場人物の会話なんかも入れてあげると、もう少し読めるものになるかもしれません。

この調子で第5話まで続いているので、次回から(気持ちに余裕があれば)その辺りに手を加えながらnoteに書くのか、一旦すべてをそのまま書いた後に修正版に挑戦するのか、ちょっと迷っています。

まさおはこれからどうなるのか?
それを、吉村伊織はどう書こうとしているのか?

と、頑張って盛り上げようとしている様子も含めて、あたたかく見守ってくださいな。

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