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「防災の日」に思うこと

9月1日は、「防災の日」。
1923年に発生した関東大震災に由来し、1960年の閣議で制定された。

政府、地方公共団体等関係諸機関をはじめ、広く国民が台風、高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備する

とされている。
例年8月31日・9月1日付近は、台風の襲来が多いとされる二百十日にあたり、「災害への備えを怠らないように」との戒めも込められているそうだ。

ちょうどという表現が相応しいのか、今年は台風10号がゆっくりと日本を縦断している最中で、多くの人の防災に対する意識は高まっている。

「防災の日」と聞いて思い出すのが、長男と一緒に参加した校区の防災訓練。今から11年前で、PTA会長になったのをきっかけに地域の行事にも顔を出さねばと思っての初参加だった。

「警固断層による地震が起きた」という想定のもと、地域の方々と一時避難所に集まり、そこから収容避難所(小学校)に移動。体育館で全員の安全が確認できたところで、応急手当講習、避難所づくり、炊出し訓練、という流れのプログラム。
目玉の「避難所づくり」では、体育館で数日過ごすという設定でダンボールが支給され、各町内に分かれて生活スペースを確保した。
子どもたちにとっては、ダンボールやガムテープを使った大きな工作みたいなもので、ワイワイ言いながら楽しそうに作業は進む。

プライベートスペースはどう作ればより快適か、寝るときのこと、みんなでくつろぐときこと、食事のこと、それぞれのアイデアを出し合って、
「うちの町内は高齢者が多いから、共有スペースを充実させました」
「子ども用の遊ぶスペースがここです」
「家族向けの小部屋をイメージした造りです」
「プライベートスペースを優先させています」
などなど、町内ごとに工夫とこだわりが詰まった様々なカタチが生まれたのがおもしろかった。

子どもと一緒に楽しみながら参加できたのも印象的だったけど、一番のインパクトは、僕がそれまでまったく自分が住んでいる地域に意識を向けていなかったという事実に直面したこと。

一時避難所が道向かいの歯科医院の駐車場であること、そこから収容避難所である小学校へ向かうルート、体育館でみんなをまとめている地域の役員さん、そこで一緒に過ごした近所に住んでいる大人や子ども。
知らないことばかりだった。

別に、意図的に地域との関わりを避けていたわけではない。ただ、関心がなくて、目を向けていなかっただけ。だからきっと、同じように何の悪意もなく地域のことを知らない人も多いと思う。

でも、僕は、知らなかったから、知ってショックを受けた。
知らないまま本当に大きな災害が起きていたら、僕は家族を守れなかっただろう、と。


僕が住んでいる地域に限らず、全国のいろいろなところで、そこに住む人たちのために何かをしている人がいる。

一人でも多くの人が自分が住む地域のことに肯定的な目を向けられたら、安心・安全はかなり確保できるはず。

防災の日、各家庭で防災について考えると共に、少しでも地域に意識を向けてほしいと思う。

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