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ザリガニがいない山の中【I’m from ○○】

「出身はどちらですか?」
と問われたら、「熊本です」と答えています。

そして、聞かれてもないのに、「熊本の山の中で育ちました」と補足しています。

さらに、「どのくらい山の中なのかと言うと、ザリガニを見たことがないくらい」と説明しています。
ザリガニが存在していなかったのか、ただ僕が見つけることができなかっただけなのかは、定かではありません。でも、アメリカザリガニは海外から日本に渡ってきて、だんだんと川の上流に進出してきたと聞きます。僕が子どもだった頃には、まだアメリカザリガニたちが到達していなかったと信じたい。
そのくらい山の中です。

GoogleMapで、生まれ故郷を探してみました。熊本県の山都町(旧:矢部町)。航空写真で見ると、美しい緑に染まっています。
地図のだいたい中心に実家がありました。通潤橋がある辺りは、都会だと思っていました。

少し拡大してみます。
菅原神社から左に伸びる道の途中に、「J」みたいな箇所があるのが確認できるでしょうか。この「J」のカーブのところに、実家がありました。今はもう取り壊されて、更地になっています。

ちなみに、「J」がある集落を越えてさらに伸びている道路は、僕がいたころはありませんでした。ストリートビューで見てみると、きれいな道路が整備されています。
と言っても、引っ越したのはもう30年前。道路が1本や2本増えてたって不思議じゃありません。でも、写真で見る限り、変わってないところもたくさんありました。神社の鳥居、カーブミラーとガードレール、道の両側に広がる田んぼ、その向こうに見える茂みの先にはゲートボール場があった。その途中に流れていた川幅は、今の僕なら両手を広げると抱えられそうです。それこそ、ザリガニが到達していない川。
地図を見ていると断片的な記憶が蘇ってきます。

思い出につられて、パソコンに保存している写真や動画を調べてみると、一番最近で訪れたのは、8年前のようです。
まだ小学生だった長男と、保育園に通っていた次男。三男は生まれる前。「J」のカーブを包み込むように広がっている山の中には竹林があって、タケノコ掘りに出かけた動画を撮っていました。youtubeにアップしていたのは、長男が奮闘する様子と、父の雄姿。

はじめてタケノコ掘りに挑戦する長男は、みんなの応援を受けながらなんとか掘り出すことができました。


長男とは対照的に、父は一撃必殺。鍬を入れる場所と、力の込め具合を体で覚えているんでしょう。見事な技は、我が親ながら、カッコイイなと思いました。


長男を応援する動画には、父の声も入っています。改めて聞いてみると、声質というのか、トーンというのか、とっても似てる。僕の声に。
いや、正しくは、父の声に僕の声が似てきたってことですね。

緑に囲まれて育ち、小学校までかなりの距離を歩いて通学したので、忍耐力は培われました。
僕は、熊本の山の中、こんな故郷からやってきました。

毎週テーマを決めて共同運営を続ける日刊マガジン『書くンジャーズ』。
今週のテーマは、【 I’m from ○○ 】でした。

生まれ故郷を振り返るっていいですね。頭の中で、空気感を味わっています。心の原風景って、小さい頃に過ごした日々が刻まれてるんだと感じました。
そんな思い出に浸っているのは、土曜日担当の吉村伊織(よしむらいおり)でした。

2枚目の地図のもっと右下あたりに、先祖代々のお墓もあります。この記事のトップ画像は、お墓周辺の様子です。
落ち着いたら、お墓参りにも、実家の近くにも、また行きたいな。

今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

メンバーたちは、どんな心の故郷を語っているのか、ぜひチェックしてくださいね。

それではまた、お会いしましょう。

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