勉強を楽しくする方法42〜教科書〜

勉強していると、教科書を使用することがある。
教科書はたいてい、様々な批判に耐えられるような説を採用しているため、どこでも通用する理想的な知識が手に入る。

その分、説明が難解であったり、文章が硬いといったような「しんどさ」がつきまとう。

しかし、客観性などが担保されていることが多く、知識を身につけたあとも安心できる。

そして、教科書や資格試験のハイグレードなレベルに合格すらと、安心できたり、誇らしく思うこともあるだろう。

一方で、教科書から飛び出して様々な学説を知り、自分の頭で現実世界を理解するということが本来の知識の目的でもあるだろう。

教科書の知識を極めていても、それはまだ借り物に過ぎない。
たとえて言えば、野球のグローブである。
高品質の野球のグローブを持っていたとしても、それを使い込んで自分にカスタマイズしていくことが本当に野球ができる人だろう。

同じグローブを持っているにしても、それを実地で使い込んでいるかというプロセスを経ていくと、知識の何たるかが見えてくるはずだ。

その良いトレーニングの場となるのが、自分の文脈で話してみること。
たとえば、こういう発信の場で最近のニュースはこの歴史的事件と似ているということを主張するために、その歴史的事件を自分なりの言葉で説明するのである。

自分でこの法律を調べてみたら、こんな発見があったなど。

情報を調べると、どうしても自分ならではの疑問というものが湧き上がってくる。
それを突き詰めることで、社会的な面白い発見につながったり、その知識の本当の意味を知った結果、教科書上の表現が最も妥当であることを再発見したりする。

つまり、誤解を恐れず言えばハイグレードな資格試験を取得していたとしても、それはまだ不十分である。

それが国家資格だろうと、1級であろうと、である。

それを存分に自分で調べたり、実際にニュースを読み解く時に活用して自分の文脈で話せるようにする過程を、用意すると良い。

それは単に教科書や資料集のことを全て知っているよりも、社会で発言する時に耳目を引いたり、新しいアイデアを生み出す発言になることが多い。


自分の文脈で語ろう。

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